5月11日、イタリア下院は、同性カップルに対し同性婚に相当する「シビル・ユニオン法」の導入を承認した。
今年2月、上院を圧倒的多数で可決し、後半戦である下院の審議に注目が集まっていた。結果、下院の信任投票では、賛成369、反対193の圧倒的多数で可決されたのだ。
カトリックの総本山バチカン市国を構える同国は、同性カップルへの法的権利を認めていない、欧州最後の主要国だった。
晴れて同性カップルへの法的保障が確立された同法案だが、一方で、同性カップルの養子縁組を認めていないことに対し批判の声も上がっている。
ただ、同性カップルの片方がパートナーの実子を養子にできないが、養子縁組は全面的に禁じられるわけではなく、裁判所が個別の事例を判断していくとのこと。
今回のイタリアの件で、G7において同性カップルへの法的権利のない国は日本だけとなった。