アメリカのドラァグシーンを代表するスーパースターのル・ポールが、米番組に出演しドラァグ文化について話った。
米ABCニュースの総合司会者ダン・ハリスに対し、ル・ポールは自身の人気番組『ル・ポールのドラァグレース』について口を開く。
「ドラァグレースが人気なのは、レースの核が人の屈強さについての物語におかれているからよ」
「私たちは、社会から追いやられたにも関わらず、輝く為に道を切り開いてきた子たちをレースを通して見ることができるの。逆境に立ち向かいながらも輝く姿は目を見張るものがあるわ。特に、個々の人生について知るときなんかね。」
「私は個々の人生についてよく知っているわ。だってそれらのストーリーは、私のものでもあるから。この手のストーリーは、型にハマらないと考える人たちみんなのストーリーと言っても過言ではないわね。」
ル・ポールが司会を務めるドラァグクイーンのオーディション番組「ル・ポールのドラァグレース」は、間も無くシーズン8を終えようとしており、番組の人気は最高潮だ。
また、ル・ポールはメインストリームのメディアについて言及。
「私が『トゥナイト・ショー』や『エレンの部屋』などの人気TV番組に受け入れられてこなかったのは、それらの番組は、私の行動を馬鹿にすることしかできなかったからだと思うわ」と痛烈に非難。
ドラァグクイーンの美しさについてル・ポールは「ショービジネス界は弱々しい人たちの為にはないの。ドラァグは弱々しい人たちのものじゃないわ。タフであることが必要よ」
「私はレースをやさしくする為に存在してるわけじゃないのよ。そのことを出演者にはたっぷり教えてあげなくちゃね。」と、ル・ポールらしい厳しくも愛を感じるコメントを残した。
全米ロングランの大ヒット番組となった『ル・ポールのドラァグレース』は、今年4月より動画配信サービスNetflixにて日本上陸している。
早くも日本のLGBTコミュニティで話題の同番組は、まだ見ていなければ是非チェックしてみてほしい。