5月18日、東京都は、里親制度の認定基準を見直し、同性カップルも里親になれるとした新方針を発表した。
里親制度とは、児童虐待や貧困などで親元で暮らすことのできない18歳未満の子供を育てること。
これまでは、夫婦や事実婚のカップル、成人の親族の補助者がいる単身者に限っていた。
今回の見直しでは、里親として養育が可能と判断されれば同居親族がいない単身者も里親になれるという。
事実上、同居の同性カップルも里親になることが可能である。
さらに、これまで設けていた里親の年齢制限も撤廃した。
東京都によれば、平成29年度末で社会的養護が必要とされる子供は都内に約4千人いるが、約9割は里親に引き取られずに施設で成人を迎える。
これまでの里親制度の厳しさを緩和し、里親の間口を広げる目的がある。日本は里親制度の普及率が先進国の1/5ほどであり、今回の改正をキッカケに普及することを目指している。
同性カップルの里親認定といえば、昨年大阪市が全国初めて認めた以来。今回の東京都の発表は全国に波及していきそうだ。