本人の同意なく、セクシャリティや性自認を暴露する行為「アウティング」。
そのアウティングを禁止する条例が全国の自治体に広がっている。
共同通信によれば、アウティング禁止条例を設けた自治体は、全国12都府県26自治体あることがわかった。これは3年間で約5倍に増えたことになる。
アウティング禁止の条例がある自治体は以下。
・埼玉県(埼玉県全体、深谷市)
・東京都(国立市、武蔵野市、町田市、日野市、豊島区、港区、江戸川区、杉並区、墨田区)
・神奈川県(逗子市)
・静岡県(富士市)
・三重県(三重県全体、いなべ市)
・愛知県(岡崎市、豊橋市)
・京都府(福知山市)
・兵庫県(宍粟市、加西市、明石市)
・岡山県(総社市、美作市)
・宮崎県(木城町)
・鹿児島県(志布志市)
・沖縄県(浦添市)
一橋大学の事件などの学校・職場でのアウティングが頻発していることから、2020年6月にパワハラの一類型に規定されている。
多くの自治体でアウティングは明確な人権侵害と認めているが、一方国はLGBTQの理解増進法には「差別禁止」が明記されておらず、国自体の対応が遅れていることがわかる例だ。