皮膚科で処方される「ヒルドイド」と同成分を配合した化粧品が、ドラッグストア大手マツモトキヨシのプライベートブランド「マツキヨ」から発売されることがわかった。
「ヒルドイド」とは、アトピー性皮膚炎などの治療薬として皮膚科で処方される医療用保湿剤。なおこちら商品名で、成分は「ヘパリン類似物質」というもの。
通常は皮膚治療で使われる薬だが、その美容効果の高さから、美容目的で使う人が激増。
病院へヒルドイドを求める人々が殺到したため、これが医療費の増加につがるとして、厚労省は保険適用から外すことを検討する事態に。
そんな社会問題化したことを受け、マツキヨではヒルドイドと全く同じ「ヘパリン類似物質」を配合したクリームとローションを開発。
昨年9月に発売した「ヒルメナイド油性クリーム」に続けて、6月11日より「ヒルメナイドローション」を発売する。
新発売するローションは、乳液タイプのため肌なじみが良く、高い保湿力が特徴。
化粧品ではなく”第2類医薬品の皮膚疾患薬” として発売するため、その効果は抜群。肌の血行を良くすることでターンオーバーを促し、乾燥や肌荒れを根本から改善してくれる。
また、2商品ともにヘパリン類似物質のみで作られており、無香料、無着色、ステロイドフリー、エタノールフリー。余分な物は一切入っていない。
皮膚科でしか処方できなかった「ヒルドイド」と同じものを、全国700店舗のマツキヨで買える手軽さは魅力だ。
マツキヨだけでなく、大正製薬からも同じくヘパリン類似物質を配合した化粧品「アドライズ」が今年5月に新発売された。
こちらはヒルドイドの元である「ヘパリン類似物質」に+@として「プラセンタ」を配合。より化粧品として使いやすく効能にもこだわって作られている(こちらはすべて薬用化粧品)。
皮膚科学から誕生した「ヒルドイド」が、今後の化粧品トレンドになりそうだ。