ゲイをテーマにした舞台『The Pride』が、2022年7月23日(土)〜31日(日)の期間、東京・赤坂RED/THEATERにて上演される。
イギリスの劇作家アレクシ・ケイ・キャンベルによる作品で、数々の賞に輝いた傑作舞台だ。
物語の舞台はロンドン。
1958年と2008年という二つの時代を行き来しながら物語が展開される。
それぞれの時代には、2人のゲイと、彼らに深い関わりをもつ1人の女性が登場。
彼らは同じ名前を持つが、それぞれの時代でまったくの別人として描かれる。
それぞれの時代や社会が作り上げた巨大な障壁を前に、彼らは自分自身を知ろうと努力し、自分に正直に生きたいと願う。目の前にいる人と深く関わりたい、繋がりたいと望み……。
二つの時代が交互に描かれることにより、それぞれの時代で彼らはどう社会と繋がっているのか、そして自分より前に生きた人々から何を受け継いでいるのかが浮き彫りになっていく──。
作家アレクシ・ケイ・キャンベル自身はオープンリーゲイ。
真正面からゲイテーマに挑んだ本作は、イギリス演劇界の優れた作品を讃える権威のある賞「ローレンス・オリヴィエ賞」を受賞した他、アメリカ・NYのオフ・ブロードウェイでも上演され、LGBTQのコンテンツを讃える賞「GLAADメディア賞」も受賞している。
本作のディレクターを務める井上裕朗さんは、以下の通りコメントした。
「二つの時代を行き来しながら進む物語の中で、時代を超えて精神が共鳴し合う三人のキャラクター。二人のゲイの男性オリヴァーとフィリップ、彼らと深い関わりをもつ女性シルヴィアが登場し、物語が進むにつれ二つの時代が溶け合っていきます」
「人間の『尊厳』について力強く訴えかけてくる作品であると同時に、とても魅力的なラブストーリーでもあります。最初にこの戯曲を読んだときに感じた興奮をいまだにはっきりと覚えています。今回の公演に集まってくれたメンバーたちと共にこの戯曲を深掘りし、登場人物たちの生き様に思いを馳せ、ひいては2022年に生きる我々の現在を見つめ直す作品にできればと思っています」