2018/06/03

同性愛を否定しない世界。「おっさんずラブ」が描いたのは未来の日本?

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テレ朝深夜ドラマ「おっさんずラブ」が、6月2日に最終回を迎えた。

 

回を増すごとにネットで話題を呼び、これまで2度ツイッターの世界トレンド1位に輝いたほど!

最終回から一夜明けた日曜、ネット上では早くも「おっさんずラブロス」「牧春ロス」が見られる。

 

 

Photo via : Ossans love’s Twitter

 

「おっさんずラブ」は、脚本の斬新さ、キャストの名演、副題の面白さ、牧春の尊さ、ツッコミどころ満載の公式インスタなどなど…ドラマの魅力は語りつくせないが、今回はゲイ的な視点から見た、今までの日本ドラマにはない革新的なポイント2つを解説したい。

 

ふつうの”おっさんゲイ”を描いた功績

ドラマの主人公・春田創一(田中圭)は、ダメ男のノンケアラサー男子。そんな春田に好意をよせるのは同じ職場の上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と、イケメンの後輩・牧凌太(林遣都)。女子には全くモテないのに、上司と後輩からはモテモテというわけだ。

 

「おっさんずラブ」は、今どきの女子にウケたいだけのドラマであれば、メインの人物は春田と牧だけの、ダメンズ×イケメンといった、よくあるBLの構図にしたはず。

特筆すべきは、「ふつうのおっさん」である黒澤部長を描いたことだ。

 

これまでの映画やドラマで描かれるゲイといえば、どこか女性的、オネェ言葉を話す、女友達が多く恋愛相談が得意、といった偏った描写が多かった。

 

しかしおっさんずラブの黒澤部長は、自身の営業所を天空不動産きってのトップセールスに導いたバリバリのビジネスマン。社員たちからの信頼も厚い、まさに「理想の上司」。

かたや春田に恋心を寄せるチャーミングな一面をあわせ持った中年男性だ。

 

部長とキャラクター性は違えど、「ふつうのゲイ」という意味では、営業部主任の武川さんの存在も大きい。

周りから見ると、仕事ができるクールなイケメンで独身貴族、女子からはかなりモテるタイプだろう。でもゲイ。

 

 

Photo via : Ossans love’s Twitter

 

部長と武川さん、この2人のタイプのゲイは現実世界では多く存在するが、今までドラマでこのタイプのゲイが描かれることはほとんど無かった。一般視聴者から見て、わかりやすい誇張されたゲイしか描かれないからだ。

 

「ふつうのゲイ」を描いたドラマ。これだけで大きな功績といえる。

 

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