今泉浩一監督の新作ゲイ映画『伯林漂流』が、8月11日(土・祝)と12日(日)にて国内初上映されることが分かった。
今泉浩一監督といえば、1990年に18禁のピンク映画を中心に俳優としてのキャリアを開始し、また1999年以降は一貫してゲイ映画を作り続けている、国内では数少ないゲイの映画監督。その作品はベルリン国際映画祭をはじめ各国で上映され高い評価を得てきた。
また本作は、『弟の夫』のヒットで日本を代表する漫画家となった田亀源五郎が脚本を手がけている。
本作の舞台はドイツ・ベルリン。
ベルリン在住の日本人コーイチは、ある夜、セックスクラブで日本からの旅行者リョータと出会う。
インターネットで知り合ったドイツ人男性との「恋愛(=結婚?)」への期待に胸を膨らませてベルリンにやって来たリョータは、相手の関心が自分とのセックスにしか無かった事を知り、彼の家に泊めても貰うことも出来ずセックスクラブで一夜を過ごしに来たのだった。仕事もせず、殆ど人付き合いもしないで独り暮らすコーイチは、成り行きで自分のアパートにリョータを泊めてそのまま彼と肉体関係を持つが、リョータは毎日のように出かけては現地の様々な男達とセックスをして帰ってくるようになる。そんな彼に苛立ちとも好奇心とも知れない感情(もちろん、愛でもない)を抱いたコーイチは、次第にリョータとのセックスにのめり込んでいく───。
以下予告編。
なぜ、物語の舞台が「ベルリン」なのか?
彷徨い続ける男たちが踊る、21世紀のゲイ版『ラスト・タンゴ・イン・パリ』は必見だ。
また、期間中は『伯林漂流』以外にも、過去作品『すべすべの秘法』『初戀』『家族コンプリート』『TOUCH OF THE OTHER』も特別上映され、上映後には田亀源五郎や前田くにひろ(オープンリーゲイの文京区議員)ら、多彩なゲストを迎えたアフタートークも予定しているそう。
今泉監督の待望の最新作『伯林漂流』は、香港、ポルトガル、ドイツ、オーストリア、アメリカでの上映を経ての日本初上映。2日間限定なのでこの機会をお見逃しなく。