2020/11/09

【アメリカ大統領選挙】バイデン氏勝利直後のゲイタウンの様子

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ライターのがぅちゃんです。アメリカ有数のゲイタウン、マサチューセッツ州の「プロビンスタウン」に滞在しています。地域が強く支持する民主党のジョー・バイデン氏の勝利が確定した直後の様子を紹介します。

 

 

「バイバイ、ドニー(ドナルド・トランプのあだ名)」と書かれた人形を運んでいた人@プロビンスタウン。

 

(ほんとうにシンプルな)アメリカの大統領選挙のあらまし

 

左:ジョー・バイデン。右:ドナルド・トランプ。

 

46代目のアメリカ大統領の座をかけて、「ジョー・バイデン」と「ドナルド・トランプ」が対決していました。

 

ドナルド・トランプは「共和党/Republican Party」であり、「同性愛に反対」という人はこの党の支持者が多い印象です。

 

それに対し、ジョー・バイデンは「民主党/Democratic Party」。LGBTフレンドリーな態度の人はこちらの支持が多い印象。ちなみに、44代目のオバマ大統領も民主党です。

 

投票日だった2020年11月3日(火)の4日後、11月7日(土)に、民主党のジョー・バイデン氏の勝利が事実上確定という状態になりました。

 

笑ってはいけない紅白歌合戦。とにかく一大イベント

 

投票日を知らせる看板@ボストン。

 

アメリカの大統領選挙の盛り上がりはすさまじく、結果発表の期間中は「話題はそれでもちきり」といった状態になっていました。

 

この独特のかんじを日本のテレビでむりやり例えるならば、大晦日の「笑ってはいけない」と「紅白歌合戦」が合体したようなつよさ。

 

結果発表は徐々に行われ、テレビやネットで逐一放送されます。このご時世に「テレビにかじりつく」という状況が、生で見られたのが新鮮でした。

 

プロビンスタウンのゲイたちの中にも、この時ばかりはセックスも惜しんで(コロナもあるし)、仕事も休んで、テレビで選挙の結果を見る。という人がいました(じぶん調べ)。

 

個人の感想ですが、アメリカで「何党を支持するか?」というやつには「宗教」に近いものがあるようにも感じます。

 

 

プロビンスタウンのとあるお店のディスプレイ。

 

政治の影響が目に見えて強力なためか、自分と違うスタンスの政党を支持すれば「問答無用でイタいひと」のような扱いをうける可能性もあるように見えます。

 

民主党支持者が多いマサチューセッツ州でゲイアプリをひらくと、「turnoffs:Trump supporters, drugs(ナシ:トランプ支持者、違法薬物)」などの表記も、ちらほら。

 

 

トランプ支持者が暮らしているであろう地域@メイン州の田舎

 

SNSで、一部のトランプ支持者の言動がオカルトじみててヘンと話題になったりしますが、逆に彼らには、LGBTや自分と異なる人種のひとがそういうふうに見えている。

 

……と思えるほど、しっかり食い違った世界線の存在を感じます。そしてアメリカの大統領選挙には、そういう「世界線の殺り合い」のような壮絶さがあるのではないか。

 

すくなくとも、外国人でアメリカ人でない私には、そういうふうにも思えることが無きにしも非ずでした。

 

 

「トランプが勝てないようにしてる悪魔的なもの」を撃退する宗教指導者の動画。

 

勝った側となったゲイタウン、プロビンスタウン

 

プロビンスタウンの海辺。

 

アメリカ東海岸のマサチューセッツ州にある有名なゲイタウンが「プロビンスタウン/ Provincetown」。毎年・夏に開催される「ベアウィーク・プロビンスタウン」は有名で、世界で最も人気のゲイイベントのひとつです。

 

 

「ベアウィーク・プロビンスタウン」の様子。

 

詳細:世界最大級のベアウィーク!アメリカの「ベアウィーク・プロビンスタウン」の様子

 

マサチューセッツ州はリベラルな体質であり、アメリカで初めて同性婚が認められた州でもあります。プロビンスタウンでは、かねてから至るところで「ジョー・バイデン支持」を示す旗が掲揚され、かるく「バイデン村」のような状態でした。

 

 

バイデン、レインボーフラッグ、ブラックライブズマター(BLM)はたいていセット。

 

合体バージョンも(LGBTフレンドリー&BLM)@ボストン

 

車のクラクションでお祝い

 

 

バイデン氏の勝利確定直後の、プロビンスタウンの様子。

 

そんなプロビンスタウンなので、反応は早かったです。4日もじらされていた(?)人々が堰を切ったように街にあふれ、祝福を共有していました。車のクラクションが、たえずプッププップいってる状態。家にいても「ななな何事だ?」と胸騒ぎするレベル。

 

 

実際に車でメインストリートを走ったときの様子。

 

車のクラクションをならしながら街をかけぬける…というのを、けっこうな人がやっている状況。ふつうなら逆ギレできそうなボリュームの連続クラクションにも笑顔で手を振る、という環境が展開していました。

 

 

ひっきりなしに車がウィニングランする。

 

車に関して、まえに住んでいた中東のイスラエルで見た「結婚する人たちが車を乗り回してクラクションをならす文化」を思い出しました。発想が似てる…というか同じ。やっぱりアメリカもイスラエルも、アッパーなタイプの文化だなとしみじみ感じました。

 

 

結婚イベント仕様にデコレーションされた車。@イスラエル・テルアビブ

 

関連記事:三大宗教の聖地、イスラエルのエルサレムで唯一のゲイバー「Video Pub」

 

ちょっとしたレインボーパレード

 

記念撮影をする高齢者の姿も。

 

プロビンスタウンのメインストリート「コマーシャル通り/Commercial St」には多くの人が駆けつけており、もはや臨時レインボーパレードのような状態に。(ソーシャルディスタンス、どこいった?)

 

 

 

 

完全に余談ですが、じぶんの耳がクラクションで完全に麻痺していて、背後で鳴っていた丁寧なすかっし屁のようなクラクションが「ごめん本当にどいてくれ」を意味していることに気づくのには、かなり時間がかかりました。

 

 

だれが勝っても、おれが主人公! (とは言っていないのだけれど)

 

 

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