ナイキの新キャンペーン「Unlimited Courage」(限界のない勇気)にて、トランスジェンダーのスポーツ選手を起用した動画が話題を呼んでいる。
動画では、トランスジェンダーであることを公表し初めてのアメリカの男子代表となったクリス・モージャー選手に焦点を当てている。
モージャーは4歳の時に自分の意識にある性別(男性)が身体の性別(女性)と一致しないことを認識したトランスジェンダー。
彼は、女子選手として競技をしていても、自分が本当の自分として戦っていないように感じていた為、デュアスロンの最も高いレベルで国を代表して競うことを目指すようになった。
彼は想像を絶する努力と強い決意のうえ、初めて「男性選手」としてアメリカ代表の座を掴み、今回のリオ五輪へ出場を果たしたのだ。
モージャーはこう語る。
「アメリカ男子代表チームに初めてのトランスジェンダーの男性として選ばれることは私の夢でした」
「トランスジェンダー選手への転向を目指して以来、 この5、6年間にやってきたことのすべては”Just Do It”という思いで進めてきました。わたしが男性を相手に互角に戦えるのかはわからなかったけど、とりあえず挑戦しました。そしてこれまでに手に入れることのできた成功が教えてくれるのは、あらゆることは可能なのだということです」
ナイキといえば、毎年6月の全米プライド月間に「BETRUE コレクション」 を発売するなど、LGBTフレンドリーな企業として有名だ。
今回の動画シリーズ「Unlimited Courage」では、クリス・モージャー選手ほか多くのアスリートを紹介している。