台湾発、レズビアンの母を18年もの間記録したドキュメンタリー映画『日常對話(日常対話)~母と私~』が、8月26日(日)に上映会&トークイベントを開催する。
場所は東京・東中野の「Space&Cafe ポレポレ坐」だ。
『日常對話(日常対話)~母と私~』は、先日NHK BSにて放送されたドキュメンタリー作品。その際はダイジェスト版だったが、今回は本編が上映される。
同作は、台湾人監督・黃惠偵(ホワン・ホェイチェン)が自身の母親にレンズを向け、家族にまつわる「日常会話」(雑談)を捉えたドキュメンタリー映画。
監督が制作を開始したのは1998年で、なんと完成に18年の歳月を要している!
STORY
母親はレズビアンと自覚しながらも男性と結婚。
しかし夫からのDV被害にあい、2人の娘を連れて家を出た。
母親は娘に自身の心の内をさらけだすことが苦手であり、また娘も母親からうける愛情に疑念をいだいていた。
一緒に暮らしながらも感情の交流をしてこなかった母娘。
そんな二人は撮影を通じて向き合い、遠ざかった心の距離を近づけていく。
たわいもない話から、母親の親戚や歴代恋人にまで話が広がり、娘の前とは違った母親の新たな一面が垣間見れる。
アジア初の同性婚可能国として、LGBTに最も寛容といわれる台湾だが、実際に起きている現実は報道と異なった側面がある。
本作は、母と娘の「スモール・トーク(雑談)」を通して、LGBTの人を身内にもつ家族の複雑な心境を生々と描き出すーー。
本作は、世界三大映画祭「ベルリン国際映画祭」のLGBT映画部門・テディ賞にて、ドキュメンタリー賞を獲得した作品。しかも台湾映画としては史上初めての快挙だそう!
そんな気になる『日常對話(日常対話)~母と私~』は、8月26日(日)に一夜限りに上映会&トークイベントを開催。
当日は、映画上映+アジアの女性アーティストによる作品展示+参加型のアフタートークの3つのプログラムとなっている。
映画を観た後は、日本のLGBTをとりまく社会問題と照らし合わせたアフタートークにもぜひ参加してみてはどうだろう。詳細はイベントの公式フェイスブックにて。