俳優ケヴィン・スペイシーが出演する映画『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』が8月17日に北米公開されたが、映画史に残る”大ゴケ”したとして話題になっている。
米ハリウッド・レポーターらが報じた。
ケヴィン・スペイシーは、当時14歳の俳優アンソニー・ラップへ性的暴行を加えたとして非難されていた事件。セクハラ告発をうけ、ゲイであることをカミングアウトし大きな話題になった。
しかしその後も、映画の制作スタッフ陣からなんとノルウェー王室メンバーへのセクハラ疑惑まで、次々と余罪が見つかり事件の規模はふくれあがっていた。
そんなスペイシーに対し、Netflixは主演ドラマ『ハウス・オブ・カード』の打ち切りを発表し、TV界の権威「国際TVアカデミー」もエミー賞の授与をとりやめると発表。
主演映画や出演作が続々とキャンセルされる中、スペイシーのシーンをカットせずに公開した『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』が8月17日に北米公開。
しかし初日の興行収入はわずか126ドル(約1万4000円)…!
10館で公開されたにも関わらず、1館あたりの収入は1400円ほど。・・・ということは映画館に1人しかお客さんがきていないことになる!!
しかもこの映画、『キングスマン』のタロン・エガートンと、『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートという、いまハリウッドで最も勢いのある若手俳優2人が主演しているにも関わらず。。。
ハリウッド映画らしからぬ初日を最低額でスタートした同映画は、週末を終えたトータルは618ドル(約6万8000円)だったそう。これもひどい…。
映画興行において、公開から一週間が最も大事といわれており、その後の興行収入を大きく左右する。それにしても散々な結果。
ちなみに制作費は日本円にして16億円以上かかっているのに、現在までにたった6万8000円しか回収できていないとは…映画関係者であれば笑えない数字である。
過去には『アメリカン・ビューティー』でアカデミー主演男優賞を獲得した映画界の超大物スターといえどこの有り様。おそるべしバッシングの威力だ。
ちなみに、本作は11月10日より日本公開を予定している。果たしてお客さんはくるのだろうか…?