オープンリレーションシップに関する調査が、ニューヨーク大学の公衆衛生に取り組むセンターに勤めるスタルス氏よって行われた。調査結果によると、オープンリレーションシップの関係にあるカップルの方が、そうでないカップルよりも深い絆で結ばれているそうだ。
調査は、10組のゲイカップルを対象に行われ、調査結果は一人につき45分のインタビューを行い得たものである。インタビューを受けたのは19歳から43歳までのゲイ男性たち。
「オープンリレーションシップが、どのように築かれ、時間とともに変化していくか、社会からどのように見られているか、カップルの満足度、性感染症のリスクなどあらゆることを調べたかったんだ」とスタルス氏は言う。
オープンリレーションシップの関係にあるカップルは他のカップルよりも幸せで、満足度がより高いことが明らかとなった。
「調査を行ってみて、オープンリレーションシップの関係にあるカップルの満足度が低いという印象はないし、オープンリレーションシップの関係にあるカップルは性的な関係について話し合うことが多いため、そうでないカップルよりもコミュニケーション能力が高いかもしれないという印象すら受けるよ」とスタルス氏は述べている。
また、スタルス氏曰く、オープンリレーションシップの関係にあるからといって、性感染症のリスクが高いようではないそうだ。
「僕の知る限りでは、インタビュー対象者にHIV感染者はいなかったよ。一組だけ性感染症に罹っていたけど」
しかし社会のオープンリレーションシップに対する見方はやや冷ややかだ。
オープンリレーションシップの関係にあるゲイ男性によると、彼と彼の彼氏はオープンリレーションシップの関係にあるがために、不快な思いをしたことがあるそうだ。
「僕たちの恋愛関係が一対一でないことを理由に、僕たちの関係が価値の低いものとしてみる人たちがいるんだ」
またオープンリレーションシップの効果について疑う人もいる。コロンビア大学の心理療法士のノートン氏は、そのうちの一人だ。
「セックスには、どうしても感情が伴う。オープンリレーションシップと割り切っていても、性行為の相手に惹かれてしまうことがないとは言い切れない」
あなたはオープンリレーションシップをどう思うだろうか?