今年は連日35度超えの記録的な暑さ。
さすがに日差しが強いため、紫外線対策に余念が無い人も多いはずだ。
しかし、顔の肌よりも頭皮の方が2倍近いダメージを受けていることを知っているだろうか?
今回は、意外な盲点である「頭皮の日焼け」について、Dクリニック東京 メンズ 院⻑ 小林一広先生、Dクリニック東京 ウィメンズ 東京院⻑ 浜中聡子先生が解説する。
そもそもなぜ紫外線対策が大事なのだろうか?
肌の老化はさまざまな原因があるが、加齢による影響は2割程度で、太陽光線による光老化(ひかりろうか)の影響がなんと8割を占めている!(光老化啓発プロジェクト委員会調べ)
ちなみに、太陽光線は紫外線(UV)、可視光線、赤外線の3つに分かれており、光老化に最も影響を及ぼすのが紫外線だ。
紫外線には主にUVBとUVAがあり、それぞれ以下のような肌トラブルの原因になる。
UVB:表皮に届き、シミ、ソバカスの原因に
UVA:真皮に届き、シミ、たるみの原因に
近赤外線:皮下組織に届き、たるみの原因に
紫外線を浴びると老化を促進してしまうので注意が必要。
紫外線について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみて。
関連記事|将来の肌のために…今年は焼かない!メンズ向け日焼け止めガイド
紫外線によるダメージは計り知れないが、実はカラダで最も日焼けしやすいパーツは肌ではなく「髪および頭皮」なのだ。
特に、髪の分け目は顔の2倍もの紫外線を浴びているというデータも!
先生によると、髪と頭皮が紫外線をあびると、「髪質の悪化」「髪の脱色」「日焼けによる薄毛・抜け毛」の3つの悪影響が挙げられるそう。
「髪質の悪化」とは、紫外線を受けることで、髪のタンパク質(ケラチン)がダメージを受け、キューティクルが剥がれ落ち、枝毛や切れ毛、パサつきなどのトラブルが起きてくる。
同じく「髪の脱色」も、黒の色素が分解されてしまうため、赤茶色に変色してしまう。
そして最も気になるのが「日焼けによる薄毛・抜け毛」だろう。
健康的な頭皮は⻘白い色をしているが、頭皮が日焼けすると、ピンクもしくは赤茶色などの色味を帯びてくる。これは頭皮が炎症を起こし、頭皮のバリア機能が乱れて乾燥している状態であり、フケやかゆみがでることもあるとか。
この状態が続くと、毛根がダメー ジを受け健康な髪が生えなくなってしまい、抜け毛、薄毛を引き起こす可能性も…!!
頭皮や髪のためにも、肌と同じように紫外線対策をしよう!
紫外線を防ぐには、「帽子でガード」と「日焼け止めを塗る」などで予防できる。
帽子の場合は、頭皮が蒸れてしまわないように通期性のよい⻨わら帽子がオススメ。ただし被りっぱなしは避けよう。
一番良いのは、頭皮にも日焼け止めを塗ることだ。
基本的に、市販の日焼け止めは頭皮にも使えるものがほとんど。
ただし、通常の乳液タイプを使うと、坊主や短髪など髪が短めの人は、頭皮が白く目立つので要注意!
編集部のオススメは、スプレータイプの日焼け止めだ。
スプレータイプなら頭皮をまんべんなくカバーできるし、白浮きしずらいからメンズでも使いやすい。
安さで選ぶならビオレの「UV速乾さらさらスプレー」。ムラなく塗布できて、かつシャンプーでも落としやすい。
髪と頭皮の両方をカバーするのなら、ナプラの「ミーファ フレグランスUVスプレー」も良い。白浮きせずベタつきも少ない上に、香りも良い。携帯しやすいコンパクトサイズなところも◎
とはいえ、うっかり日焼けしてしまい頭皮がヒリヒリして痛い!!ということも。
そんな時の対処法はこちら。
1. 優しく、でもしっかりとシャンプーする
日焼けしてしまったからといってシャンプーを控えるのはかえって頭皮環境を悪化させてしまう。刺激の少ないタイプのシャンプーで優しく、でもしっかりと洗うこと。
2. 頭皮専用の保湿液で保湿
日焼け頭皮は乾燥しがちなため、頭皮専用の保湿液がおすすめ。肌をスキンケアするのと同じ感覚で頭皮もしっかり保湿を忘れずに。
3. カラー・パーマは控えめに
日焼け直後は頭皮が敏感になっているため、しばらくはカラーやパーマは控えたほうがベター。
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せっかく万全の日焼け対策をしていても、頭皮は見落としがち。
男子たちにとって、将来的な薄毛・抜け毛予防のために「頭皮環境」を整えることは大事だ。
肌と同じように、この夏は頭皮の紫外線対策も忘れずにね!
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