全米最大級のゲイ矯正治療施設の創設者が、自身がゲイであるとカミングアウトした。
その衝撃なニュースを全米のメディアが一斉に報じている。
米NBCニュースによると、米サウスカロライナ州にある米最大といわれるゲイ矯正施設「ホープ フォー ホールネス」の創始者、マクレー・ゲーム氏が、ゲイであることをカミングアウトした。
ゲイ矯正施設とは、全米のいたるところにある、キリスト教団体が主催する”ゲイを治す”ための施設。
現在、ゲイ矯正治療を禁じているのは全18州のみで、残り32州は科学的根拠のないゲイを治す治療がいまだに行われているのだ。
その数は年間77,000人!!この衝撃の事実は『ある少年の告白』で映画化もされている。
ゲーム氏は、2017年11月に解雇されるまで20年近くにわたり同団体でエグゼクティブディレクターを務め、ゲイ矯正治療を推進してきた悪名高い人物と知られている。
ゲーム氏はメディア取材にて、「私は(ゲイの)人々を傷付ける宗教的な狂信者でした」と謝罪した。
現在51歳のゲーム氏は、サウスカロライナ州の敬虔なバプテストの家庭で育つ。最終的にバプテスト教会の牧師も務めるほどに。
1996年に教会で出会った女性と結婚したが、それ以前から同性への魅力を持っており、男性とも性的関係になったことがあるという。
その後、自身のセクシュアリティを治すべく矯正治療を経験。それがキッカケで、99年に「ホープ フォー ホールネス」を設立した。
そのプログラムでは、「同性愛は発達障害である」と教えており、治療によって治すことができると宣伝していた。
これまでの活動に対してゲーム氏は、「私たちは何世代もの人々を傷付けてきました」「矯正治療は単なる嘘ではないですが、非常に有害なものです」「それらは偽の広告です」とハッキリのべた。
カミングアウトした理由を明らかにしていないが、現在も奥さんと2人の子供を持つ父親である。奥さんはゲイだと知っていたそうだが、メディア取材を一切拒否しておりコメントを控えている。
彼はフェイスブックを使ってLGBTQの人々に謝罪し、今も続くゲイ矯正治療の撤廃を訴えた。
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