英・スコットランドのクラフトビール「ブリュードッグ(BrewDog)」が、史上初となるトランスジェンダービール『No Label』を発売し話題になっている。
これは雌から雄へと性別が変わる”トランスジェンダー”品種のホップを使ったもので、同試みは世界初となる。
一般的にあまり知られていないが、ビールの原料となるホップは通常雌株のみを使用している。ホップは受精をすると苦味や香りが劣化する為、雄は全て排除し、雌株の花のみを使用する為だ。
今回発売される『No Label』は、収穫以前に雌から雄へと花の性別が変わるホップ「ジェスター」を使用し醸造。この種は成長過程で性別が変わる為風味が変化するが、同社では多様性をテーマにそのまま使用し醸造。
同社によると、「No Labelは、既存の性別や枠にはまらない、トランスジェンダービールです。」「ビールも人間と同じで、何にでもなりたいものになれるということです。」と語っている。
また、同ビールは、LGBTイベント団体(Queerest of the Queer)と共同開発をしており、ビールの売り上げは全額、トランスジェンダーを支援する団体に寄付される。
同商品は11月4日より発売され、ブリュードッグ公式サイトから日本へも注文可能だ。