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米ヴォーグ誌7月号に掲載された、スーパーモデルのカーラ・デルヴィーニュのインタビューを巡ってLGBTコミュニティーから抗議運動が巻き起こっている。
同誌のインタビューで、カーラが歌手セイント・ヴィンセントとの交際を認めたことや、バイセクシャルについて掲載。
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カーラはバイセクシャルである事実を認め、幼少期に自身のセクシャリティについて葛藤していたことなどを赤裸々に語った。
しかし、ライターのロブ・ハスケル(Rob Haskell)氏は文章の中で、「カーラの両親は、彼女が単なるバイセクシャルな段階にあっただけと認識している。その考えは正しいかもしれない。」と記述。現在のセイント・ヴィンセントとの交際は単なる一過性(phase)であると発言した。続く文章でも、カーラには今後は男性に視野を広げて欲しいなどと記述している。
このインタビューを見た、発起人のジュリー・ロドリゲスさんは、オンライン署名サイト『Care2』にて抗議運動を開始。彼女の主張によると「カーラの交際関係を”一過性”と表現したことに憤りを感じる。同性同士で付き合うことを幼少期の過ちと表現することは、レズビアンやバイセクシャルを差別している」「このステレオタイプの記事を許可したヴォーグ編集部の品位を疑う」と声明を発表した。
アメリカでは州によって同性愛を”治療”する虐待ともいえる『転換療法』があり、それらを苦にうつ病や自殺を図るLGBTの若者が多い現状がある。今回のヴォーグでの掲載内容は、LGBTであることを一過性に過ぎない思春期の過ちと表現し、差別を助長する文章だとして抗議を受けている。
なお、ヴィーグ発行元である米コンデナスト社に謝罪を求め、オンライン署名サイト『Care2』では、現在までに1万4千人以上の署名が集まっている。