男同士で楽しめるデートスポットを紹介する『男ふたりのデートガイド連載』。
今回は東京の「谷根千」を紹介。
谷根千は、谷中、根津、千駄木の3つを合わせたエリアのこと。
東京大空襲を逃れた土地であることから、昔ながらの日本家屋が数多く残っており、古民家をリノベーションしたカフェ、レストラン、商業施設が立ち並んでいる。
そんな下町風情を感じる谷根千エリアを紹介していこう。
休日の朝から谷根千を楽しむなら、美味しいモーニングからスタートしたいところ。
一軒家の古民家を改装した小さな商業施設「HAGISO」内にあるカフェ(HAGI CAFE)は、モーニングからランチ、お茶にも使えるカフェ。
定番のサバサンド(上の写真)から、日本各地の和定食を出す「旅する朝食」と題したモーニングメニューなどが人気。
趣ある「HAGISO」内には、カフェ、小さなギャラリーなどが入っており、軽めのご飯~お散歩で立ち寄るには最適な場所だ。
谷根千エリアのランチに、「根津 釜竹」は絶対外せない。
明治43年築の石蔵を改築してできたうどん屋で、ミシュラン ビブグルマンの常連店。
店内は広々しており、大きな窓から差し込む光が心地よい。
うどんは注文が入る度に生地を伸ばし切って茹でるというこだわりで、のど越しとツルツル感は絶品。基本は「釜揚げ」と「ざる」の2種類のみという、シンプルに素材勝負なのも良い。
また、利き酒師でもある店主セレクトの日本酒の品揃えも豊富なので、うどんと日本酒のマリアージュも楽しんでみて。
谷根千にきたら古民家カフェは外せない。のんびりお茶するも良し、カフェをはしごするのも良し。オススメの2つを紹介していこう。
谷根千エリアを代表する古民家カフェが「カヤバ珈琲」。
古民家を改装して昭和13年に開業したカヤバ珈琲は、いまなおローカルの人や観光客に愛される喫茶店。オススメは広々とした2階の畳の席だ。
創業当時から親しまれている名物の「ルシアン」や、昔ながらのミルクセーキを飲みながら、一番人気のふわふわ「たまごサンド」を食べられる幸せ…。
そのレトロな佇まいと、昔ながらの絶品コーヒー、たまごサンドに舌鼓を打つこと間違いなしだ。
紅茶専門店「イングリッシュティーハウス ペコ」は、築85年の日本家屋で、イギリス式紅茶を楽しめる古民家カフェ。
テーブル席は5席ほどとこじんまりした店内に、所狭しとアンティークの小物、ユニオンジャックが散りばめられており、その和洋折衷感がたまらない。
紅茶専門店ながらそこまで種類は多くはないが、ロイヤルミルクティー、アールグレイ、各種フルーツティーなどの紅茶がずらり。オススメはスコーンとのセット。
スコーンは甘さ控えめの軽い食感なので、香り高い紅茶によく合う。
少しガーリーなお店なので女性客がほとんどだが、それが気にならないのであれば是非行ってみてほしい。住宅街にある穴場カフェで、店内も席数が少ない為そこまでの混雑はない。心休まる癒し系カフェだ。
谷根千エリアには、和スイーツの名店「和栗や」、行列のかき氷店「ひみつ堂」など有名スイーツ店がひしめくエリアだ。この土地ならではのスイーツ店を2つ紹介。
商店街「谷中銀座」の一番人気のスイーツ店が、モンブラン専門店の「和栗や」だ。
茨城県の自社農園で作られる栗園から採れたフレッシュな栗だけを使い、お店では注文を受けてから作るという徹底ぶり。
スタンダードなモンブランから、1日10組限定のアイスモンブラン、季節のフルーツを使った限定モンブランなどがラインナップ。
写真のモンブランは、夏限定のメロン入り「モンブランパフェ」。
日本一のメロン産地・茨城県産メロンを贅沢にダイス上に並べ、その上にモンブランが乗ったスペシャルなメニュー。
濃厚なのにサラリと食べれちゃうモンブランと、爽やかなメロンの甘みが抜群。
こちらは平日・土日問わず長蛇の列だが、ぜひ並んででも食べてほしい一品だ。
古民家カフェが多い谷根千エリアの中でも、どデカイ「愛玉子」の文字が書かれた看板が目を引く。
ちょっと入るには躊躇しそうな古めかしいのれんをくぐると、そこには時が止まったようなレトロな食堂風喫茶店が。こちらは珍しい「愛玉子(オーギョーチー)」の専門店で、メニューはオーギョーチーのみ。
オーギョーチーとは、植物の実を使って作るスイーツで、かき氷、タピオカと並ぶ台湾スイーツだ。
写真のレモン味のオーギョーチーは、ゼリーと寒天の中間のようなプルンとした食感で、甘めのレモンシロップがどこか懐かしい味。
都内唯一のオーギョーチー専門店ということもあり、谷根千に遊びに来る人の定番のスポットになっている。
散歩で歩きつかれた時にふらっと立ち寄るにちょうど良いレトロ喫茶だ。
築80年の古民家を改装した複合施設「上野桜木あたり」は、2015年の誕生以来、谷根千の定番スポットになっている。
敷地内には、人気店「カヤバ珈琲」が立ち上げたパン屋「カヤバ ベーカリー」や、カジュアルなバー「谷中ビアホール」、世界の塩とオリーブの専門店「おしおりーぶ」など、雰囲気抜群の個性的なお店が入っている。
特に、晴れた日には「谷中ビアホール」のテラス席で谷中ビールを飲むのは最高。
古民家が立ち並び、小さな店ホッピングも楽しい。谷根千ならではの商業施設はぜひとも訪れてみて。
アート鑑賞するなら、谷根千ならではの場所で楽しむべし。
200年の歴史を持つ銭湯「柏湯」を改装した「スカイ ザ バスハウス」は、国内外の現代アートを展示するアートギャラリー展。
外観は瓦屋根が付いた歴史を感じる銭湯だが、中に入れば高い天井の白い空間に、モダンアートが広がるというギャップが面白い。
現在は横尾忠則の展覧会「B29と原郷-幼年期からウォーホールまで」が開催中。
30分~小一時間で見て回れる小さなギャラリーなので、デート途中に寄るのにちょうど良い。
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