京都出身の旅ライターのがぅちゃんです。
世界で最も有名なベア系イベント「ベアウィーク・プロビンスタウン」の開催地として知られる、アメリカのプロビンスタウン。
現地の名所であり、アメリカ最古のゲイバーのひとつでもある「Aハウス」を紹介します(ハッテン情報も)。
プロビンスタウンは、アメリカで最初に同性婚を合法化した「マサチューセッツ州」にある小さな港町です。
プロビンスタウンで毎年7月に開催されるベア系イベント「ベアウィーク・プロビンスタウン」は、夏の風物詩と言える状態となっています。
夏にプロビンスタウンに短期滞在する人が多く、この時期のプロビンスタウンの人口は3千人から6万人に膨らむと言われています。
Aハウスが建設されたのは1798年(江戸時代)。1871年に現在の名称になり、1950年にゲイフレンドリーな酒場として機能しはじめたそうです。
現在では、Aハウスはプロビンスタウンのアイコンとして認知されており、ベアウィーク・プロビンスタウンの受付会場にもなっています。
Aハウスの店内は、アメリカのゲイバーとしてはめずらしく、日本のスナックを彷彿とさせるようなこじんまりとした空間。
店内では、気をてらったわけではなさそうなのに、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウとかが飲んでいそうな世界観が展開していて、風情を感じました。
カクテルは1杯10ドル以下と、アメリカとしては良心的な値段だったのもよかったです。
ゲイの現地住民におすすめのゲイバーを聞いてみると、「とりあえずAハウス」と言う人は多かったです。
プロビンスタウンでは、閑散期の冬に休業するお店もあるなか、Aハウスは通年でオープンしているのも人気の理由だそうです。
「ハッテンは2Fで」とジョークを言う常連さんの言葉を鵜呑みにしてたどり着いたのが、Aハウスの2F。常連さんが「マッチョ・バー」と呼んでいた空間です(バーもあります)。
ただしマッチョ・バーは、厳密にはハッテン場ではなく、レザーフレンドリーなゲイバーとして機能している場所だそうです。
とはいえ7月に訪れた際には、 大麻やポッパーの香りがどこからともなくただよう中、「トム・オブ・フィンランド」の絵みたいになっている人もいたりして、なかなかでした。
余談ですが、Aハウスの1Fにはゲイクラブ「ビッグ・ルーム」が併設されています。
常連さんいわく、1Fの「ビッグ・ルーム」と、1Fのバーエリア(通称「リトル・バー」)と、2Fの「マッチョ・バー」をごっちゃにして「Aハウス」と呼ぶそうです。
プロビンスタウンは都会ではないので、普通に観光する限りでは、あからさまに治安が悪い様子は見当たりませんでした。
メインストリートに大麻専門店が出店していてカルチャーショックを受けましたが、現地では合法だそうです。危険なものとして警戒する必要はなさそうでした。
プロビンスタウンのゲイバーでは、入店の際にIDのチェックが厳しめに行われます。パスポートなどは携帯しておいたほうが良さそうです。