
キリストの誕生を祝う祭りである、クリスマス。
キリスト教徒でアメリカ人の彼氏(凹凸)と仏教徒で日本人のがぅちゃん(凹凸)が、キリストの誕生に関する世界3大聖地を旅行しました。この記事はそのときのハイライトです。
キリストの誕生に関する世界3大聖地↓
・受胎告知教会(じゅたいこくちきょうかい)/イスラエル・ナザレ
・降誕教会(こうたんきょうかい)/パレスチナ・ベツレヘム
・聖墳墓教会(せいふんぼきょうかい)/東エルサレム

「キリストのお母さんのマリアがキリストを妊娠したことを記念した教会が、受胎告知教会(じゅたいこくちきょうかい)!! マリアがティーンエイジャーの時、天使にいきなり妊娠を告げられたらしい!!」と説明してくれた彼。
「ティーンエイジャーがいきなり妊娠を告げられるなんて、USラップのミュージックビデオみたいな話やな。」と、がぅちゃん。
受胎告知教会はというと、キリストよりもマリアを重んじた施設になっていて、マリアを描いたアート作品が複数展示されています。なかでも有名なのが、日本人アーティストの長谷川路可(はせがわろか)による『華の聖母子像(はなのせいぼしぞう)』。



華の聖母子像を鑑賞していると、「西洋美術と日本」という組み合わせからくる味わいがあり、どこかなつかしい不思議な気持ちになります。「どっかで見たことあるよな、この感じ。どこやっけ?」となっていると、「北欧館(ほくおうかん)のロビー!!」と彼。
「ああなるほど。ってちがうやろ。てかなんで北欧館知ってんの?一緒に行ってなくない?」と思ったことに関しては、仏の心で黙殺します。
慌てない慌てない。

「キリストが誕生したとされる場所に立つ降誕教会(こうたんきょうかい)があるパレスチナのウェストバンクっていう地域ではゲイの首が切断される事件が起こっててぇ!!」と彼が説明するときはいつも、「あの時よく行けたな。」と思います。(※事件が起こる前に行くことができました。)
現地では我々カップルを含むゲイ友6人で行動していたのですが、「今日のがぅちゃん、クィア・アイの5人組にこれからステキに改造される六角精児(ろっかくせいじ)みたいだな。」とずっと勝手に感じていたことが、個人的にはハイライトです。(がぅちゃんは旅番組『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』が好きなので、旅行する自分に六角精児をダブらせがちです。)
とまあ、そんなことが思い出になるくらい、事件が起こらない旅でした。
これもひとえに、降誕教会の外観をおがんだ際に日本人の癖でついでにキリストにもおがんだおかげだと思います。


「漫画『ゴルゴ13』の語源になったゴルゴダの丘の上に立つ教会が聖墳墓教会(せいふんぼきょうかい)やで。」とがぅちゃんが説明するやいなや、「ゴルゴ13!? なにそれ!? キリストが十字架にかけられたとされる場所をゴルゴダの丘と呼ぶのは知ってるけど!!」と彼。
そんなことより、我々カップルを含め外国人観光客が多くて、京都の清水寺(きよみずでら)を思い出しました。


我々外国人観光客をおしのけて我先に行く巡礼者たち。エントランスで、キリストの死体を乗せたとされる神聖な石板に土下座して祈る巡礼者たちを見て神聖な気持ちになっていると、「この石板、レプリカだし!!」と彼。「まじやめろだし。この罰当たりなゲイが。」とがぅちゃん。
というのが、聖墳墓教会に25個あるチェックポイントのうちの1つ目での出来事でした。
帰り際に「ちなみに聖墳墓教会はキリストが死んだとされる場所でぇ!!」と彼が説明してきたときには、がぅちゃんは体力が死んでいました。

キリストの誕生を祝うクリスマスについては我々ゲイカップルも毎年楽しませていただいているわけだけども、今までで一番よかったクリスマスの思い出は?」とがぅちゃんが聞くと、「ドイツ・クリスマスマーケット!!」と彼。
「ドイツのクリスマスマーケットか〜。楽しいって聞くよね〜。がぅちゃんも行ってみたいな〜。ちなみにドイツのクリスマスマーケットのなかで一番はどれやった?」と聞くと、「u……me……da……sky building!!」と彼。
「う……梅田スカイビル? ってそれ、大阪の梅田スカイビルで開催される『ドイツ・クリスマスマーケット大阪』やないか。」

「ドイツ・クリスマスマーケット大阪は、近くに北欧館があって、帰りに休憩できたのがよかったよね!!」と彼。「いやだからそれ、誰と行ってん?」とがぅちゃん。
ひと休みひと休み。やないで