中東のイスラエルに住んでいました、旅行ライターのがぅちゃんです。
白人が大多数の国で、かれこれ5年ほど暮らしています。そんな環境の中ではマイノリティなアジア人の私がモテるとき、それは「私」ではなくて「私のアジア要素」がモテてるな……という気づきがありました。(そのときの記事はこちら)
あのときは、私のアジア要素が目当ての「アジア専ゲイ」に対象を絞ってしこしこ考えてました。今回は、その先にいき、もっと普遍的なテーマ「セックス」にフォーカスしています(だってどうせさいごはセックスするし)。そう、何人だろうが、結局セックス。
良いセックスの理解は、人種や国籍を問わず幸せをふやすと思っています。
では「良いセックス」とは、何が良いのか。そのなぞを解くために、セックスの分類と解析を行った結果うみだされたが「セックスの成績表」です。この成績表をつけると、「相手がどういう人だった時に良かったのか」を言葉で説明できます。
成績表の説明は大きく2つ。「評価項目」と「評価方法」。本文では、それぞれを順番に説明しています。最後には私の個人的な例を用いて、「セックスの成績表のつけ方」をデモンストレーションしています。
※セックスの成績表は、あくまでも、自分の性癖がわかる成績表です。外見などに関する評価基準は、あくまでも「自分にとってどう良かったか」です。
「外見」「役割」「性質」の3つです。それぞれの項目に、さらに細かい要素があります。では、それぞれについて詳しく説明していきます。
「外見」には3つの要素があります。一般的には、これらの総合評価が外見の評価です。ただし、「おちんちんが大きい」とか、一要素だけに食いつくケースもあります。
【顔面】
文字通り、顔面が好みがどうかという要素です。肉体の構造上、「体型」から完全に分離できない要素です。「体型」よりは、精神的な魅力を感じ取りやすいです。
【体型】
背が高いとか、太っているとか、そういうことです。「顔面」と「性器」を除く、「人体のすべてへの関心」です。尻や足などを「性器」に含むかどうかは、個人差があります。
【性器】
つまりは、おちんちんとその周辺地域のことです。どこまでを周辺とするかは、個人差があります。「顔面」と「体格」から独立して評価されることも多いです。
この記事では「原始的な基準の杭打ち」を至上命題としたので 、画一的に「タチ」「ウケ」の2種類に分断します。※いちおう、両方の要素を持つ場合はリバとします。
【タチ/TOP】:3種類
1 生粋のタチ/TOTAL
本当にタチしか興味がないし、それに自覚を持っているさま。自分のお尻は入り口として1ミリも捉えてない様子のことです。シス(Cis)タチ、と言ってもよいかもしれません。
2 オラつくタチ/ALPHA
細かいことを知覚しない、荒々(粗々)しいさま。オス(時にフェロモンと呼ばれる)が、だだ漏れているタチのことです。
3 ドSのタチ/DOM
「性的に弄ばれたい」と切望するヒトの気持ちがわかるタチのことです。「ALPHA」の要素を意図的に駆使する「使い手」。(矛盾する故に)いかがわいい「優しさ」があります。
【ウケ/ BOTTOM】:3種類
1 生粋のウケ/TOTAL
「生粋のタチ」のウケ版、とでも言いましょうか。自覚を持って、自らすすんで、悦んで、お尻に招きます。余計なことはしません。
2 ほしがるウケ/WHORE
どんなやり方でもいいから、とにかくいじめてほしい、かまってちゃん。相手がどう思うかは、あまり考えていません。こだわりは特にない様子。
3 ドMのウケ/SUB
「いじめてやろう」という相手の気配に鋭く反応する知能犯。「かまってもらうためには相手にそう思わせなきゃ」という、奉仕と協力の概念を持ちあわせています。
【例外:くちマン/COCKSUCKER】:3種
くちでおちんちんに対応することに特化した専門職です。上で紹介したようなタチとウケの要素を持っていることもあれば、そうでないこともあります。
1 試食マン
「なんだかよくわからないけれど、とにかく味わってみたい」という態度。なにかとヘタくそなので、しばしば歯が当たります。
2 暴飲暴食マン
「とりあえず何でもかんでも俺の口によこせ」という態度。「歯が当たらない事がウィンウィン」と学んでいますが、必死さで知力が霞むことが無きにしも非ず。
3 喉マン
くち版フィストファックの専門職。理想と現実の理解(自分が食べたいモノと実際に食べられるモノの分別)があるので、アグレッシブに見えて、実は行儀が良いです。
「好意」「卑猥」「技術」「その他」です。「卑猥」には3要素、「技術」には4要素、「その他」には2要素あります。
【好意】
これは要するに、自分のことをタイプと思っているさまです。一目惚れ(Sクラス)、めちゃタイプ(A+)、タイプ(A)、アリだな(B)など、程度は様々。
【卑猥】:3種類
1 変態/KINK
ぶっ飛んだ凄みの域には到達していないものの、自分のゾーンと呼べそうな性神世界があって、「視線は常にそこにあり」な態度。独りよがりといえばそれまでな変態っぷり 。
2 探求者/MANIAC
「KINK」を使いこなせる人。現実世界と性神世界を自由に行き来する知能犯。相手への効果を確信した上で、地に足ついた(が故に)とんでもなく卑猥な言葉を伝達できます。
3 匠/MASTER
脳を性器と見る特別な眼の持ち主。人間の精(性)神世界の「性」の要素だけ分離・抽出・愛撫する、危ない能力。はたからみれば、カルトじみたヒトと見分けがつきません。
【技術】:4種類
1 恩寵(おんちょう)/GIVING
孫に捧げる無償の愛にも似た、圧倒的にギブする愛撫。「外見」の項目で「A+」以上あること(=【好意】の併発)がしばしば発動条件。好きで好きでたまらないから触っちゃう。
2 奉仕/SERVING
ドMのウケが「GIVING」を発動した時に、この状態に展開しがち。本来の「GIVING」のスタンスは「可愛がってやる」、「SERVING」のは「ア゛りがとうございます」。
3 繊細/GENTLE
愛撫するときの手つきに優しさ(=思いやり)があるかどうかです。動作がソフトなだけで目的意識が無い(=退屈な)ケースも存在。
4 匠/TECHNICHIAN
「私が今やってることは、相手にこういう意味がある」を知覚した、思いやりの権化。セックスの5w1hを使いこなすので、例外的に、無心で「GIVING」などを発動できます。
【その他】:2種
1 言語力/VERBAL:ウケに与える言葉責めであったり、タチを駆り勃てる請願だったり。言葉の魔法のことです。
2 におい/AROMA:特定の匂いに反応する、ということがあると思います。人体だったり製品だったり。セックスにおける、淑やかな猛毒。
これまでに説明した内容をまとめた評価シート。チェックを入れて成績表をつくる。
評価シートに並んでいる言葉を組み合わせて構成したオリジナルの文章が、あなたが満足できるセックスパートナーの条件です。以下で詳しく説明します。
参考までに(私の個人的なセックスを例に)、評価シートにチェックを入れて、文章と成績表を生成してみました。
1「外見はまあまあタイプで、好意をもって惜しみなく与える、生粋のタチ」
使用した項目と要素:「外見」「好意」「恩寵」「生粋のタチ」。
2「外見はどストライクで、言語力を駆使して、好意をもって奉仕する変態で、暴飲暴食タイプのほしがるウケ」
使用した項目と要素:「外見」「言語力」」「好意」「奉仕」「暴飲暴食マン」「ほしがるウケ」。
3「外見はそこそこタイプで、好意がある変態で、言語力を駆使して、欲しがりオラつくリバ」
使用した項目と要素:「外見」「好意」「変態」「言語力」「ほしがるウケ」「おらつくタチ」。
(あくまでも例として)私のセックスの満足度が高いときの相手のパターンを言語化するとこうです:「外見が好みで、相手も自分のことが好きで、したい事がはっきりしてる人」。
つまり私の場合、「相思相愛のリバとセックスするとハズレが無い」という、けっこうふつうな事に根拠が生まれました。これにて楔を打ち、上位交換を繰り返し、頂を目指します。
成績表があぶりだす「あなたがセックスで反応するのは、どこの何なのか?」。つまりこれはセックスの住所。住所なので、覚えれば迷わないし、また訪れることができます。
住所(成績表)があれば、治安の悪いセックスを避けることもできます。おかげで私は、よくわからなすぎる相手とセックスすることが減り、不毛な問答やストレスが減りました。