旅ライターのがぅちゃんです。ゲイ向けでは無いけれど…ゲイたちにおすすめしたいエッジの効いたお店を紹介する連載企画〈GAYめし〉。
今回は京都の四条河原町にある立ち飲み京料理屋「京都スタンド・きよきよ」を紹介します。
「四条河原町/しじょうかわらまち」は、京都最大の繁華街です。京都観光の際に四条河原町に訪れない…ということは、たぶんないはず。 それくらい、京都では分かりきった、唯一無二のダウンタウンです。
そんな四条河原町には、ざっくり四つのエリア(棲み分けのようなもの)が存在します。
「新京極/しんきょうごく」「先斗町/ぽんとちょう」「祇園/ぎおん」「木屋町通り/きやまちどおり」の4つです。
飲み屋が多く、ちょっとアダルトな雰囲気もありつつ…。木屋町通りはそんなところです。
京都のゲイバーのほとんどは、このエリアに集結しています。ゲイの観光客(とくに外国人)は、100%訪れるエリアと言ってよいでしょう。
木屋町通と先斗町通をつなぐ路地にある「先斗町ビル」の一階にあるのが「京都スタンド・きよきよ」。
「京野菜を使ったおばんざいをカジュアルな雰囲気で食べられる、昼飲みOKな居酒屋」といったコンセプト。現地で人気の居酒屋「京家きよみず」の姉妹店です。
きよきよは特に目立った看板などがないので、 通りからは見つけにくいかもしれません。
ちなみに「おばんざい」とは「京都の家庭料理としてのお惣菜」のことです。京都の郷土料理といってよいかもしれません。
一般的な京都の立ち飲み居酒屋とは一線を画す雰囲気。
ミニマルでコンテンポラリーな店内にある、ライトウッドのカウンタートップが印象的。アメリカとかイスラエルの日本料理屋とかにもありそう。平たくいえば、とてもおしゃれ。
京都のおばんざいを全面にプッシュしてる上品な和風居酒屋、といった内容。品数は厳選されていて、迷いすぎずオーダーできそう。
イチオシメニューは380円〜1,200円。日本各地のワンカップも580円〜各種で揃っています。「とりあえず京都のめしでイッパツ飲みたい」という時にちょうど良さそう。
本日のおばんざいが、おまかせで3種類盛られています。
右から順番に、揚げたサーモンのマリネ、葉菜類の白和え、 唐辛子と糸蒟蒻の煮浸し。かるい気持ちで訪れてもハズレのない京料理が当たるメニュー設定になっているのが嬉しいです。
生麩(なまふ)を使ったおばんざいは、京都の典型的な料理の一つです。
「心地よく噛み切れる餅」のような食感。「たれぱんだ」が食べ物なら、きっとこういう食感。「生麩の揚げ出し/480円」、「生麩のお刺身/680円」などあります。
昼の12時から開いているので、昼飲み歓迎なところがよいです。メニューも昼飲みに特化している様子で、おやつ感覚でちょこっと飲み食いできそう(そしてしっかり京都)。
店内は、性別を問わず友達同士(2人〜3人)で来ている人が多かったように思います。店員さんも客をほっといてくれるので、ひとりでもカップルでも行きやすいです。
あと何より、立地がほんとうにいい具合です。ゲイバーが集中するエリアにあるので、ハシゴするのには最適なお店だと思います。