【GAYミシュラソ】とは、世の中にはびこるけしからん飲食店を覆面調査してシビアに評価する食レポ企画です。（※GAYミシュラソはミシュランガイドのパロディです。）

今回は、京都の立ち食いそば屋「すば」を覆面調査します。

京都の世界遺産「清水寺（きよみずでら）」。

「ええとなー、京都の有名な繁華街の四条河原町（しじょうかわらまち）の近くにある、ちょっとディープなエリア」と京都の人が教えてくれた「清水五条（きよみずごじょう）」というエリアに、「すば」はあります。

ちなみに清水五条は駅名にもなっていて、世界遺産の「清水寺（きよみずでら）」を目指すときの最寄駅としても知られています。

すばの外観。

すばの外観は「普通の家」といった雰囲気。「入ってもいいのかな？」とドキドキしながらお店を観察していると、店内でそばをすすっているお客さんの姿が見えたので、入店する勇気がわきました。

初めて行くゲイバーに入る時くらいには緊張したのですが、入店後は、自分のことを常連と思えるくらいには居心地がよかったです。「これはぜんぜん一人で通えるぞ！」という気分。「さすがは立ち食いそば屋さんだなー」と思いました。

すばの店内。

店内の雰囲気は、「古民家のアートギャラリー」という印象。壁に貼ってあったバイリンガルのメニューのおさまりが良くて、アート作品（マウリツィオ・カテランのバナナ※）かと思いました。

メニューの内容がミニマルで読みきれたため、達成感を感じられて嬉しかったです。メニューの内容は、「そば」「おにぎり」「ドリンク」といった構成。

700円のそばや300円のおにぎりがならぶ中、10000円のシャンパンがあったのですが、そこまで違和感が無かったのが、すばのかっこいいところだと思います。

すばのメニュー。

「飛騨ジャンボなめこ」。温泉卵をトッピングして1000円。

※マウリツィオ・カテランのバナナの動画。（作品の正式名称は「Comedian」。）

マウリツィオ・カテランのバナナはさておき、まずは、すばのメニューの中で特に名前がかっこよかった「飛騨ジャンボなめこ」を食べました。

あたたかいそばに、なめこ（飛騨ジャンボなめこ）が乗った一品です。なめこ自体が美味しいのと、うどんみたいにあっさりしたダシに柔らかめのそばが合っているのとで、食べやすかったです。やさしい味わい。「食べる前にガムを噛んでなくてよかった」とつくづく思いました。

ついでに「丸ごとピーマン天」も食べたのですが、本当にピーマンが丸ごと天ぷらになっていて、食べごたえがありました。これもやはり美味しかったです。ふつうだったら、大きすぎたら食べにくさを感じるところですが、それを上回る喜びを味わえました。すっげ。

「丸ごとピーマン天」。温泉卵をトッピングして800円。

おにぎり。

すばでは、「実家のような空間でマウリツィオ・カテランを鑑賞するような気分で、実家では味わえないプロのそばをすする」というユニークな体験がたった1000円でできてしまい、低予算のGAYミシュラソとしては大満足でした。すべて美味しかったです。

あと、覆面調査が誰にもばれなかったので、どんな人でも気がねなく過ごせるお店だと思います。一人か二人で行くのがちょうど良いでしょう。控えめに言っても最高な立ち食いそば屋さんでした。

評価：★★

★：近くなら行きたいです

★★：遠くても行きたいです

★★★：どこにあっても行きたいです

すば

住所：京都府京都市下京区木屋町通松原上ル美濃屋町182-10

お店の詳細：https://www.instagram.com/subasoba/

余談ですが、すばは東京にも出店しています（詳細）。