英語のお笑い「スタンダップコメディ」をしている、スタンダップコメディアンのがくひろしまです。
スタンダップコメディとは、舞台から観客に向かって滑稽な話をして笑いをとるパフォーマンスです。
この記事では、海外で有名なLGBTQのスタンダップコメディアンをまとめています。
イギリスをベースに活動するゲイのスタンダップコメディアンが、クリス・フォード。
「ゲイ丸出しだけどゲイすぎないゲイの一般人男性が、日常の出来事に対してクィアでコミカルな態度で反応する」という芸風で知られています。
「日常で出会うリアルなゲイ」という雰囲気が独特です。
オーストラリアで最も有名なゲイのスタンダップコメディアンの一人が、ジョシュ・トーマス。
「ADHDで自閉症のゲイが、日常の出来事に対して遠慮せず本音を言う」という芸風で知られています。
優しい雰囲気なので、きまずい話も聞きやすいです。
今やイギリスのスターと言っていい知名度のスタンダップコメディアンが、ロージー・ジョーンズ。
「脳性麻痺のレズビアンがコミカルに自虐しながら馬鹿をやる」という芸風で知られています。
「レズビアンには見えないと言われた話」や「障害者のふりをしている話」など、印象に残る話が多いです。
イギリスで最も有名なレズビアンのスタンダップコメディアンの一人が、クロエ・ペッツ。
「レズビアンとしての自分に対して起こる茶番をデモンストレーションする」という芸風で知られています。
「静かだけどアグレッシブな自虐」といった見応えがあります。
中国系アメリカ人でバイセクシュアルのスタンダップコメディアンが、シェリー・コーラ。
「ノリのいいお姉さんが自分の人生で起きる滑稽な出来事を話す」という芸風で知られています。
「海原ともこ」みたいな雰囲気があって、親近感がわきます。
アメリカのシアトルをベースに活動するトランスジェンダーのスタンダップコメディアンが、ジュノ・メン。
「アジア系アメリカ人のトランスジェンダー女性が、ユーモアで気まずさを緩和しながら自分の人生を語る」という芸風で知られています。
「クスクスしながら聴ける大人の読み聞かせ」といった味わい。
京都の姉妹都市であるアメリカの「ボストン」で育ったトランスジェンダーのスタンダップコメディアンが、エイブ・ファレリー。
「チャーミングな雰囲気の男の子が、セクシュアリティに関する茶番についてシニカルでコミカルに語る」という芸風で知られています。
「トランスジェンダー男性によるリアルな愚痴」といった聞き応え。
イギリスで最も有名なノンバイナリーのスタンダップコメディアンの一人が、サラ・キーワース。
「レズビアンと言われたこともあるノンバイナリーの人物が、ジェンダー二元論にもとづくステレオタイプに対して反応していく」という芸風で知られています。
「それ性別関係ないから」というオチの話が、とくに味わい深いです。
アメリカのテキサス出身のクィア(Q)のスタンダップコメディアンが、キーマ・ボブ。
「とがった様子があるリベラルな黒人女性が、茶番に潜む価値観の稚拙さを浮き彫りにするべくなぶる」という芸風で知られています。
稚拙さを見せつけるために自ら稚拙にやっていく態度がラッパーのカニエ・ウェストみたいで、迫力があります。
アメリカでドラァグクイーンとして有名なのが、モネ・エクスチェンジ。
「NY育ちの黒人のドラァグクイーンが、黒人のゲイ男性として滑稽になっている状態を話す」という芸風で知られています。
「万人が笑えるライトなゲイの話」という内容で聞きやすいです。