
ごめんやしておくれやして、、英語の漫談「スタンダップコメディ」をしている「がくひろしま(凹)」です。「スタンダップコメディアン」を自認させていただいております。
スタンダップコメディは、英語圏(アメリカとかイギリスとか)では、「みんなが知ってる主流のエンタメ」として認識されているかんじです。
(*動画はすべて外国語につき、YouTubeの翻訳機能で日本語字幕ONにしての視聴がオススメ)
この記事では、今ホットなLGBTQのスタンダップコメディアンを10人ピックアップして、それぞれの芸風を解説しつつ、クィアとして学びになった部分についてコメントしています。
(…と書いていますが、書き終わってから冷静になって読みかえすとそこまで学びになってなかったりもして、そのあたりについてはごめんやしておくれやしてというかんじです。)
ユダヤ人(ユダヤ教信者またはユダヤ教につながりのある人)向けスタンダップコメディの名手として知られているのが、ユダヤ系アメリカ人でゲイのモディ・ローゼンフェルド。
「ユダヤ人のオーディエンスに対して、ユダヤ人がユダヤ人の滑稽な部分をいじる」という芸風で知られています。
ユダヤ人ネタと無関係のゲイネタを扱うときもブレずに滑稽な部分をいじりつづけていて、しかもゲイではないユダヤ人オーディエンスにウケつづけていて、普通にすごいです。
「ユダヤ人がいる世界もゲイがいる世界もアメリカの日常」という世界線がかいま見えます。
イギリスで人気の若手スタンダップコメディアンのひとりが、スコットランド人でゲイのラリー・ディーン。
「トランプのジョーカーみたいな雰囲気の青年が常識の範囲内で不適切なことをオーバーに演じて茶化す」という芸風で知られています。
HIV予防法「プレップ(PrEP)」のネタのなかで「ゲイは神に勝ったの?(動画内7:24〜)」と言ってイギリス人のオーディエンスから笑いをとっていたのが印象的です。
「ポテチ」くらいの感じでプレップについてカラっと説明しているのがよかったです。
アメリカの人気ドラマ「モダン・ファミリー」の出演でも知られるのが、アメリカ人でゲイのジャレッド・ゴールドスタイン。
「フェミニンな態度のゲイが日常生活においてさわやかにあっけらかんとエラーをおこしていく」という芸風で知られています。
「現代のアメリカに実在する自然体のオカマ」という雰囲気がいいです。
スタンダップコメディにおける「客いじり(crowd work)」の名手として知られているのが、アメリカ人でレズビアンのジェシカ・カーソン。
そんな彼女の「ネタ(material)」はというと、「日常生活における自分や他人の無様な様子を皮肉をこめてオーバーにデモンストレーションする」という芸風で知られています。
ネタを一切せずに客いじりだけでも1時間くらいウケ続けているのがすごいと思います。いじられたゲイたちがいつもだいたい大喜びしていて楽しそうです。
アメリカにおけるLGBTQの人気若手芸人のひとりであり、レズビアンでもバイセクシュアルでもあることで知られているのがパリス・サシェイ。
「ゲイ丸出しでイケイケだけど謙虚な黒人女性が人間関係や恋愛における残念な部分をいじる」という芸風で知られています。
「いまどきゲイになっても目立てないからしんどいけど喋る。。」みたいなテンションが印象的です。一周まわったかんじの世界線で、日本のお笑いとはまた違ったかんじの空気です。
イギリス版「ル・ポールのドラァグ・レース」の出演でも知られているのが、ユダヤ系ジャマイカ系イギリス人でバイセクシュアルのミシェル・ドゥ・スウォート。
「元モデルの女性が日常生活において堂々とはしたないことをする」という芸風で知られています。
「いまどきのかっこいいバイセクシュアル」という雰囲気があります。
アメリカのケンタッキー州出身でトランスジェンダーのノリ・リード。
「トランスジェンダーがトランスジェンダーとしての自分を自虐しつつどこか気をつかいながら周りの環境を皮肉る」という芸風で知られています。
「トランスジェンダーであることはネガティブである」という前提が感じられるネタだと思いました。
イギリスで活躍するアメリカ出身のトランスジェンダーがサラ・フランケン。
「『キャラクターにふんして社会のきれいごとに悪態をつくおじさんの皮肉屋がトランスジェンダーになった』っていうキャラクターなの?」という見応えでも知られています。
「意識が高そうなカタカナの概念はどちらかというと毛嫌いしていくキャラクターだけどトランスジェンダーとして自分を表現して受け入れられている」という状態がユニークです。
リアリティ番組「クィア・アイ」の主要キャスト「ファブ5」のひとりとしても知られるのが、アメリカ人でノンバイナリーがジョナサン・ヴァン・ネス。
「クィア・アイに出演したスターのジョナサン・ヴァン・ネスが不適切とされることを肯定していく」という芸風で知られています。
スタンダップコメディの枠を超えた「性的な表現がもりだくさんの自己啓発スピーチ」みたいな聞き応えになっていて迫力があります。
イギリスの人気TV番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」の出演でも知られるイギリスのドラァグクイーンがマイラ・デュボア。
「『気が強くて痛いイギリスのおばちゃん』といった態度のドラァグクイーンが皮肉なとんちで勝っていく」という芸風で知られています。
LGBTQという概念そのものをいじったりしていて、風刺家みたいにも聞こえます。