レインボーカラーのPS4が発売!?
2014年8月。スウェーデンの家電量販店が、レインボーカラーにカスタムしたPS4『Gaystation Edition』を制作し、チャリティーオークションに出品。日本でも多くのメディアで話題となった。オークション結果は、日本円にして約42万という破格で落札され、収益はスウェーデンのLGBT活動団体に寄付された。
世界中で話題になった『トモダチコレクション』での同性婚騒動
2014年5月、大きな波紋を呼んだ任天堂の『トモダチコレクション』騒動。
ゲーム内のバグにより、男性同士が結婚や出産を出来るとわかり世間を賑わせた。
しかしその後、任天堂はバグを修正。「人間関係が複雑になってしまう」と修正理由を発表したが、この発言がかえってLGBT層の反感を買ってしまい、「任天堂は、同性婚に理解のない企業」と強く非難された。これを受けた任天堂は謝罪。今後、このようなシミュレーションゲームを制作する際に、同性同士のカップル設定や同性婚挙式、LGBT層への配慮をすると約束した。
キノピオがジェンダーフリーキャラクターに!
2014年11月。言わずと知れた人気キャラクター・キノピオが、男でも女でもなく、はたまたキノコでもないという事実が、任天堂プロデューサー林田氏から明らかにされた。
林田氏はこう語っている。「キノピオたちは男女差があるようなルックスをしていますけど、僕たちの方で彼らの性別は設定してはいないんですね。ただキノピオとキノピコは兄と妹のような関係ではないと言えると思いますし、おそらく旅の仲間と言う方がより正確でしょうね。」
キノピオがジェンダーを特定しない、単なる冒険仲間という設定になっているとは驚きだ。プロデューサー自らのジェンダーフリー発言は、トモダチコレクション騒動からの挽回を図る、LGBTフレンドリーな姿勢が感じ取れる。
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ゲームは、現実世界と仮想世界の狭間で揺れ動くファンタジーの世界。自身のアイデンティティとキャラクターをシンクロさせる人も多いだろう。そう考えると『ゲーム内の多様性』は、マイノリティ、マジョリティ関係なく愉しめるゲーム本来の形なのかもしれない。
「任天堂」「プレイステーション」に代表されるゲーム先進国の日本だからこそ、LGBTを理解し、世界のゲーム業界を牽引してほしいものだ。