ドルチェ&ガッバーナが、「同性カップルは子供を持つべきではない。唯一の家族は伝統的な家族だけだ」とLGBTなどの近代家族を否定する発言が大きな波紋を呼び、同ブランドの不買運動「#BoycottDolceGabbana」が起きている騒動。
ドルチェ&ガッバーナの発言を受けた、世界中のLGBTセレブリティーたちが彼らを大バッシングしている。
ミュージシャンのコートニー・ラブは、「私が持ってる全てのドルガバ商品を燃やすわ!」と過激なツイート。
歌手のエルトン・ジョンは、「ドルチェ&ガッバーナはファシストだ!」と怒りをあらわにし、「glee/グリー」の監督ライアン・マーフィーは、「ドルガバの服は、彼らの憎しみと同じぐらい醜いもんだよ」と痛烈非難。歌手リッキー・マーティンは、「あなた達の発言は多くの増悪を拡散するのには強すぎるよ。今は2015年だよ。もっと自分達を愛しなよ!」とツイートした。
エルトン・ジョン、ライアン・マーフィー、リッキー・マーティン共に、オープンリーゲイで代理母により子供を授かっている。同性カップルとして家族を築いている彼らだけに、今回のバッシングは一入だろう。
非難を受けたドルチェ&ガッバーナは公式コメントで弁明した。
「インタビューでの意見は、あくまでも私たちの意見であって、他の人々の選択肢を判断するものではありません。」「世の中には様々な家族タイプがあることは私たちも分かっています。その家族たちは、私が知っていたものと同じくらい正統です。」今回の発言は、イタリア・シチリア人伝統の家族形式にこだわり発言しただけだと語っている。
世界中からバッシングを受けているドルチェ&ガッバーナだが、彼らのLGBT非難はこれが初めてではない。2006年にもイタリア地元紙のインタビューで、「子供の両親が同性カップルなのは反対だよ。母なしでは私の幼少期は想像できないからね。」と語っている。以前の発言はさほど問題を呼ばなかったが、今回の大炎上&ボイコット騒ぎは、SNSにより拡散されたことが大きな原因と言われている。