こんにちは なんだか大変な日々が続きますね
ワニのこととかウイルスのこととかはまあ他のインターネットにお任せして 今日も私は最新LGBT三面記事をお送りします
事の発端は先々週(2020/3/12)のこと。
「サーフサーフレボリューション」にでも出てきそうな整った顔のスジ筋男性芸人が上半身裸の写真をアップし、その中に「#ゲイホイホイ」というハッシュタグがありまして、ほんの一瞬燃えました。
昨日の温泉上がり🕺🏻♨️#ゲイホイホイ #内山さん #温泉 #車中泊の旅 pic.twitter.com/uRARoZSubb
— 内山さん(ぽじてぃぶ。)🕺🏻✨ (@masakinman7322) March 12, 2020
それだけ?
それだけなんです!!!
しかし燃えた なぜでしょうか。
燃え方はざっくり言うと「お前なんてゲイホイホイじゃねーよ」ということにつきるのですが、そのお気持ち表明の仕方も様々。まずはそこからみていきましょう。
1.直接働きかけ属・ぶちきれ型
私の見てる範囲で一番ブチ切れてたのはブスに涙が似合わないタイプのとあるクイーンさんだったのですが「バカにしてんの???」「この程度の顔と体とツイートで」といったやや過激な言動が見られました。お気持ちはたいへんよくわかります(でも落ち着いて)。
2.直接働きかけ属・諭し型
冷静に「差別を助長します」という感じのことを言う方。助長するかしら、、、とは思いつつも、まあそういうネタがデリケートだということはわかってもらいたいよね、元祖ホイホイといえばゴキブリだしね! うん、これもわかります。
3.間接お気持ち属・ゲイのおもてなし型
のんけが「ゲイにモテた〜」っていうのはだいたい二丁目でのおもてなしなのよ、勘違いしちゃったのね〜 という感じのやつ。うん、これもわかります(2020最新ポリコレでは俺たち側の許されてるセクハラ問題議論に関わってきますが、とりあえずそのへんは考えないこととします)。
4.間接お気持ち属・代替案提示型
こっちがゲイホイホイだよね、と代々俺たちのエロティカ・ミューズとされてきたもの(主にラグビー日本代表でしたが、坂口憲二、高田延彦など出してくるもののチョイスに主観と年代が滲んでいました)を提示。下町ゴリラズ(後述します)との比較も。そうよね、これもわかります。
みなさんのお気持ちは大変に理解しました。たぶん。
私ですか?
ごめん、実はあんまりなにも思わなかった!!!
盛り上がってて楽しそうだから1ツイートくらいしたけど誰も絡んでくれなかった!!
なんとかホイホイ、は、おかまでもほもでもめすぶたでもなかっただけしつけがしっかりしてていいんじゃないかなと思いました あと私たちって自分の魅力に無自覚な人がやっぱりだいすきですよね?(コラムでも書こうかな
— モ (@mosxxx) March 13, 2020
しいていえば「デリカシーが必要なところ踏み抜いちゃって大変そうだね、確かにそこそこモテそうだしね〜わかるよ〜」と思ったのでした。
そんな日、奇しくもTOOT×下町ゴリラズ(おそらくほとんどストレートの方で構成されているアマチュアアメフトチーム)のコラボ企画の最新回が発表されたりしていました。
ガチムチのんけミューズたちによる「春」…
(あ、たぶんほとんどのんけですよね???わかりません><)
そしてそこには「これこそがゲイホイホイだろ!」「サイゼリヤの壁画にしたい」等の賛辞が向けられていたのです。
ちょっとまって!!!
「#ゲイホイホイ」って書いてなくても、やってることはほぼ同じだと思うんですよ。
下町ゴリラズさんも会社ですし、ちゃんと運営してお金設けないといけませんし…。
可燃性か不燃性かは、開き直り指数や大義名分(芸術的必然性/スポーツの振興)そしてそもそものクオリティ(自撮りvsプロカメラマン)の違いでしょうか。
しかしながら、振り返って考えてみると、ゲイホイホイに大きな反発をしていたのは、だいたい「ゲイホイホイにホイホイされず/下町ゴリラズにホイホイされてしまう人」がまあまあ多めに混じっていたのです。
そう、その声にはけっこうな割合で
というニュアンスを含むものが混じっていたのです。
さて、おれたちはどうしてそんなふうになっちゃうんだろう……ということを続けて考えてみましょう。
まず大前提、「#ゲイホイホイ」を生まれたのは、ホイホイされたゲイが実際にいるから。
ということにつきます。
そして、ゲイホイホイちゃんがなにか腹筋が見えたりする画像を上げるたび「もう♡」みたいなウェットなリプをつけてホイホイされていたからなのです。
しかしながら、ガチムチボディビルダーとかに「もう♡」みたいなウェットなリプをつけてる感じの人だってけっこういるじゃないですか。
そしてたまに「しゃぶらせてください」「いやいや男の口もいいもんですよ」「俺が教えてあげますよ」みたいなDMを再三にわたって送りつけて爆裂に晒されたりする人もいるでしょう(いました)。
(そういう時でも他のゲイから「差別を助長します 晒さないでください」みたいなのがあったりして地獄の様相を呈したりしていますよね)
そういう人が #ゲイホイホイを厳しく糾弾するシーンをちょっとだけ目撃したのですが、そのへんはどういうとんちで解決できるのでしょうか(できないよ)。
そう、俺たちの中には(今回はなんとなく全体的に主語を大きめにしています)ノンケのイケメンっぽい人にセクハラまがいの絡みをする人が、まあまあいるのです。
もちろん私もやっちゃうことはあるのです。
(それを「俺たちからのサービス」だと言いきっていいのは、一部の状況での一部の人だけですよ 需要と供給が噛み合った超法規的特殊場だけで成り立つ遊びです。
オープンゲイのピエロ問題なども議論のしがいがありますので各自やってください)
ゲイホイホイこと内山さんは、わりとそういう俺たちの「(なぜか)許されがちなセクハラ」みたいなのに、どちらかといえばフラットに相手してたような感じっぽく見えます。
しかしやり方はどうやら正解ではなくてそれがダメかも、
という話ですが、冷静に話をしようとするゲイにはリプライを返していたりもする。
って考えるとですよ、このゲイホイホイプチ炎上、もしかして本人にとっては、
やだな〜冗談じゃないですか〜魅力的だから仕方がないですよ〜〜〜〜〜
と言いながらワンチャン狙ってセクハラし続けてくる人々に対して、とんちで返していたらあさっての方向から「勘違い野郎め差別を助長するな!!!ゲイホイホイは(※)だから引っ込んでろ!」とか言われたりしている可能性もあるわけですよね?
(※引き続き任意のミューズを入れて読んでください)
キャー だったらごめん
真実がどうか、とかはここではあまり問題ではなくて「視点を変えてみたらどうなるか」という話をしております。
そのあたりの想像力すらないままむやみに人を燃やしていると、いつか自分が同じ火で焼かれると思うんです。
……ということで、想像力だけで語っても私も怒られるので、ゲイホイホイさんに質問してみることにしました(これももしかしたら厄介なゲイからの絡み…差別を助長…)。
(やはり悪意「は」ないふつうのひとかもしれない)
しかしこの原稿提出時点では質問へのお返事がまだない感じなので、お返事きたらまたお伝えできればと思います。
ちょっと前から「石原さとみ」という概念をよく使っています。
「石原さとみじゃない女性の問題を解決する本」という名著をきっかけにしているのですが、まあ「アニマ」というか、「時代のいい女」とか「心の中のミューズ」的なニュアンスの概念を下敷きにした言葉遊びです。
みんなそれぞれ心の中に石原さとみがいますよね?
一口飲んだふんわり鏡月(ゆず)のグラスを差し出されて「間接キスしてみ〜〜〜?」ってされたいミューズがいますよね!?
しかしながら、五郎丸くんや石浦くんが石原さとみな人もいれば、安田大サーカスのヒロくんを石原さとみとする人もいるのです。
そう、好みって人それぞれだから、もっと多様性認めようよ!!!
ゲイホイホイさんはいったんヌルっと見守りつつ(なにしろストレートの方です 最初から異文化交流なのです 誤解は当然双方に起こりうる そうこれもダイバーシティアクシデント)、
そういうイメトレを絶やさず、来たるべき未来に備えましょう!