う~ん…愛とかってなんなんだろうな…その人の為に死ねるって気持ちですかね?妹と子供の為なら死ねますね。でもカミさん…は微妙だな…付き合ってた彼女は…一番燃えてる瞬間は思えるんでしょうね。
こう、なんというか。自分の分身って感じがするんですよね…妹も子供も。同じなんですよ、自分と。
いや、自分より大事かもしれないですね。妹は妹しかいないし、娘は娘しかいないし、息子は息子しかいないし。酷い言い方かもしれないですけど、カミさんは変わりがいるでしょ。他人でも変わりが居ないっていうくらいまでの関係になる人たちもいるんでしょうけど、僕にとっては違うんですよ。でも、僕の子供に対しての母は彼女しかいないのでね。そういう意味では愛してるんでしょうけど、なんかちょっと違いますね。
今話してて、付き合ってきた彼女たちに愛はなかったのかな?って、ふと思っちゃったんですよ。でもあったと思うんですよね、絶対にあるものなんだけどその対象は変わっていく。難しいですね、なんか上手く言えないな。
そうそう僕ね、娘が大好きなんです。彼女が色んなことを教えてくれたの。
花が綺麗だとか、風が気持ち良いだとか、そういう当たり前のことなんですけどね。自分が与えてるつもりだったんですけど、逆だった。
いろんな思い出を作ってあげたいなって、自分なりにね。子供達に与えてたつもりだったんですけど、でもそうじゃなくて自分が思い出にしたかったんですよね。それに気付いて。だから愛って他人に与えてるようで、自分に与えてるのかなって。だって、相手がどう感じてるかなんて解らないですからね。
僕自身も親からいろんなことを与えてもらってたと思うんだけど、あんまり覚えてないしね。でもそういうのが愛なのかなって。だから受ける側って、実はそんなに感じてないんじゃないかなって。
でも与えたいって思わせてくれる対象がいるのは幸せですよね。夕日が綺麗だねって言える相手がいるのはとても幸せだし、彼女にもそう思える人になって欲しいしね。
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