──陰性だった場合──
1週間後、検査の結果は「陰性」だった。
「はぁ・・・本当に良かった」ホッと胸をなでおろした。
今回幸いにも陰性だったが、ゲイたちにとって「HIV/エイズ」は切っても切り離せない心配事だ。
ここで、HIV/エイズについての基礎知識を簡単に紹介していこう。
HIVとエイズの違いって?
「HIV=エイズ」ではなく、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)によって引き起こされる病気がエイズなのだ。HIVは自覚症状がほとんどないので、検査をしない限り自分ではわからない。そして感染したことを知らずにいると、身体の免疫力が落ち様々な病気が引き起こされ、最悪の場合死に至ることもある。
現在は医療の進歩により、1日1回1錠の薬でエイズ発症を抑えることができるようになった。
HIVはどこから感染するの?
現在、HIV陽性者の多くがゲイ男性であり、コンドーム無しのアナルセックスを行ったためにHIVに感染することが多いと思われる。
コンドームは必ずつけよう!
HIVを防ぐ最も簡単かつ有効なのは「コンドームをつけること」に尽きる。
HIVは体液(血液、精液、さきばしり液、腸粘液、膣分泌液)に含まれているため、コンドームをしないでアナルセックスをした場合、さきばしり液、精液が体内に入ってしまう。
また、アナルはとても傷つきやすい粘膜なので感染の可能性が非常に高い。
タチ・ウケ関係なく感染の可能性あり
よく「タチは感染しない」って言われているけど、本当にそうだろうか?
ウケの場合は、中出しされると精液を完全に外に洗い出すことは不可能なので、感染の確率が非常に高くなる。
タチの場合は、ウケの腸粘膜からでる「腸粘液」にもHIVが含まれている可能性があり、尿道を通じて感染の危険性がある。また、ペニスは非常にデリケートな皮膚で、亀頭のカリの下部分からもHIVを取り込みやすい細胞があることも分かっている。
なので、タチ・ウケ関係なく感染の危険性があるため、アナルセックスでは必ずコンドームをすることが大切なのだ。
HIVが含まれる体液(精液、さきばしり液、血液、腸粘液)
性感染症にかかっているとHIVに感染しやすい
性感染症(STI)にかかっていると、HIVに感染しやすいことも分かっている。
ここ数年、感染力の強い「梅毒」にかかっている人が急増している。梅毒にかかっているとHIVの感染率が5倍近く増すという報告もあるので注意が必要だ。
「南新宿検査・相談室」では、HIVと梅毒の検査を同時に行うことができるので、こちらも是非利用してみてほしい。(同時検査は週3回:水・土・日)
1年に1度は定期検査を受けよう!
HIV検査を受けた人にありがちなのは、結果が「陰性」だと安心してしまい、それから長年検査を受けていないことが多い。
毎年行う健康診断のように、HIV検査も1年に1度は必ず受けよう!
アメリカでは、多くのゲイたちは半年 or 年1回の定期検査が当たり前になっている。HIVはセーファーセックスを行うことで、ほぼ感染が防げる病気だ。そして、HIV感染を確認するための唯一の手段は「検査に行く」ことだけ。
今回紹介した「南新宿検査・相談室」は、何度検査を受けても無料なのと、スマホから簡単に予約できるのが嬉しい。もちろん、電話での予約も可能だ。
便利な「新宿駅すぐ」にあるので、気軽に検査におとずれてみてほしい。
また、HIV検査に関する詳しい情報をまとめた「東京都HIV検査情報Web」もあるので、こちらもチェックしてみて。
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