今年6月に米フロリダ州オーランドのゲイクラブで起きた銃撃事件の犠牲者を含む299人の被害者に、事件をきっかけに設立された「OneOrlando基金」を通して、総額約29億5千万円($29.5 million)の寄付金が支給されることが明らかとなった。
死亡した49人の犠牲者の親族には、それぞれおよそ3,500万円($350,000)が支払われる予定だ。
また入院治療が必要だった37人の被害者には入院期間によっておよそ650万円($65,000)から3,000万円($300,000)が、24日以上入院が必要だった8人の被害者にはそれぞれ約3,000万円($300,000)が、外来治療が必要だった31人の被害者にはそれぞれ約350万円($35,000)が、事件発生時クラブにはいたが怪我を負っていない182人にはそれぞれ約250万($25,000)が支払われるそうだ。
残念なことに、寄付金の支給を希望者の内44人は、事件発生時にクラブにいた証拠や治療の記録がなく、偽証していたことが明らかになっている。
さらにAP通信によると、49人の犠牲者の家族と恋人が寄付金の支給に関して揉めに揉めているという。
「寄付金の支給に関して、犠牲者の家族と恋人の間で言い合いが絶えないようです。犠牲者の家族が恋人の存在を知らなかったり、犠牲者と家族が疎遠になっていたり…中には「犠牲者の遺族の一人一人が寄付金を受け取るべきだ」なんて言い始める遺族もいる始末です」
基金は、遺族間の争いが収まるまで寄付金を支給することはないという。