「なぜ良い男を見つけるのが難しいの?」
シングルの人たちは口をそろえてこの言葉を発する。
その悩みには、英ガーディアン紙の人気相談コラム「Dear Mariella」のマリエラ・フロストラップ氏が、ヒントをくれるかもしれない。
お悩み相談コーナーにて、「僕は6年も恋人がいないが、今後付き合うことはできるのだろうか?」という、30代のゲイ男性が悩みをよせた。
「僕は20代から30歳まで3回付き合った。でも最後の人と別れてから、もう6年になるんだ」
男性は、これまで付き合ったうち本当に幸せだと感じたのは一度だけだったという。しかしその恋愛も、永遠には続かなかった。一度幸せの味を知ってしまったからそこ、将来それと同じか、それ以上の幸せを見つけられるか不安でたまらないのだという。
「僕が悩んでいるのは「幸せの味」を知ってしまったからなんだ。恋愛対象としても友達としても好きな人が、僕に対しても同じ気持ちを持っているなんてことそうそう起きないよ」
「理想の相手に出会ったことは何回かあるけれど、相手の気持ちはそうじゃなかったんだ。もしかしたら僕の理想が高すぎるのかもね。そもそもゲイ男性ってストレートの人たちよりも恋愛するのが難しい気がするんだ」
「もっと柔軟になればいいのかな。「僕が求めているものは間違っていない」と安心したいのだけれど」
結論から言うとマリエラは、この男性に「恋愛に躍起になってないで、遊んだら?」とアドバイスをした。
「恋ってと突然、不思議なカタチで始まるものよ。理想が高いということは、それだけ恋愛の可能性を狭めてしまっているということではないかしら」
「ほとんどの人は、最初の情熱に溢れる短い期間が過ぎた後に、真剣に交際したいかどうかを話したいと思うのよ。あなたは、付き合うことばかりに真剣になりすぎているんじゃないかしら」
「出会いは、計画できるものではないのよ。運だから。ティンダーやグラインダーの出会い系アプリで、男を探せって言ってるわけでは決してないけれど、遊びを楽しむことが、恋愛につながることもあるはずだわ」
「あなたがこれまで、恋愛にこだわってきたことはとても素敵なことだと思うけど、今あなたは人生を楽しんでいるのかしら。皮肉なことだけど、世の中が選択肢で溢れたために、選ぶことが本当に難しいわよね。私のアドバイスは「恋愛の理想から少し遠ざかって、友達や性的関係をもつパートナーと、先のことを考えずに今を楽しみなさい」よ」
マリエラのアドバイスに従う限り、恋愛は押してダメなら引いてみるという姿勢が大切なのかもしれない。