素晴らしい映画!だけど真実は知っておいてね
映画ではジムについてサラリと描かれているが、フレディの人生の最重要人物であったことに間違いはない。
ジムは穏やかな性格と純粋な人柄で、孤独で破天荒な性格のフレディに寄り添った。
1987年、HIVだと知ったフレディはジムに感染を告白。
フレディは別れを覚悟していたが、ジムは「それでも君を愛している。僕はどこにもいかないよ」と返答し、亡くなるまでの4年間、献身的にサポートした。
1991年、ジムはフレディが息をひきとる瞬間まで側に居続けた。
しかし彼は1990年に、自身もHIV陽性者と診断されていたのだ。
ジムはフレディに心配をかけまいと、HIVであることを黙って看病を続け、最後までフレディに明かすことをなかったそう。
そんなジムは、なんとHIVと診断されてから20年後の2010年、60歳でこの世を去った。当時HIV/エイズは死の病だったにも関わらず、それから20年も生き延びたのだ!
フレディのことを心から愛した素晴らしいパートナーのジム、その愛の深さは二人の仲睦まじい写真から伝わってくる。
詳しくはこちらの記事にて。
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「え、伝記映画なのに事実と違うじゃん…」と落胆した人も少なからずいるだろう。上記以外にも本作では事実と異なる点が多く存在する。
もちろん、これらの指摘で映画の感動に水を差すつもりはない。
本作は史実に基づいて作られた”ミュージカル・エンタメ作品”としての役割が大きいからだ。
多少の脚色はあれど、30年前に亡くなった天才フレディ・マーキュリーの魅力を子供からお年寄りまでダイナミックに伝えられるのであれば、それが映画というエンタメの力なのだから。
世界的アーティストであり、また一人のゲイ男性として、フレディの真実はぜひ知っておいてほしい。