1月16日に投票が行われた台湾の総統選挙にて、民進党の蔡英文氏(ツァイ・インウェン)が圧勝。これにより台湾初となる女性総統が誕生した。
NHKの報道によると、「中国と台湾はともに1つの中国に属する」とした国民党に対し、蔡英文氏は中国からの独立を掲げ「台湾人」としてのアイデンティティーを押し出したことが勝因といわれている。これにより、与党・国民党から民進党が8年ぶりに政権奪還を果たした。
蔡英文氏といえば、2015年8月に同性カップルも登場するキャンペーン動画を展開したことで知られている。
関連記事 >> 台湾の総統最有力候補が、同性カップルも登場するキャンペーン動画を公開
また、2015年10月31日に開催された「台湾プライドパレード」への応援メッセージを寄せるなど、同性婚支持を明らかにしている。
関連記事 >> 台湾プライド2015、過去最高の8万人動員へ
台湾の法務省が行った「同性婚に関する調査(2015年8~10月)」によると、71%が同性婚に賛成を表明。同性婚を支持する蔡英文氏の当選により、同性婚実現に向け大きく前進すると見られている。
アジアにおける同性婚は、2015年1月のベトナムがあるが、「同性婚禁止を撤廃したのみで、婚姻による法的権利保障は無い」ことから、台湾が実現となれば、事実上アジア初の同性婚合法化といえる。