ファッション界で長年活躍する写真家で、オープンリーゲイのマリオ・テスティーノ(63)が、複数男性からセクハラ行為を告発されている。
先週末発売された「ニューヨークタイムズ紙」では、テスティーノのアシスタントやモデル含む28人の男性の証言を掲載。記事によれば、1990年代中ばから多数のセクハラ行為に及んでいるそうだ。
モデルで俳優のライアン・ロックは、「グッチ」の撮影時のセクハラ行為を鮮明に証言している。
ロックは、当時キャンペーンモデルのキャスティングとして、テスティーノが滞在するホテルに招かれる。キャスティング会場ではなく、そのままテスティーノの部屋に向かわされ、出てきたテスティーノはローブ姿だったそう。
その後、正式にモデルとして決まったロックに対し、ヌードの撮影中に二人きりになるようスタッフに指示。
撮影スタッフが出て行くと、テスティーノはドアに鍵をかけ、撮影でベッドに横たわるロックの上に乗ってきたそう。馬乗りになった状態でテスティーノは「私が女で、君が男だ」と性的行為を強要したそうだ。
驚いたロックはテスティーノを振り払い、服を着て部屋を出ていった。
また、業界人たちはテスティーノのことを”悪名高い”と口を揃えて発言しており、「(彼と仕事するときは)ベルトをきつくしておけよ」とジョークを言われる始末。
さらに、テスティーノの元アシスタントの証言では、街頭で股間を掴まれたこと、ベッドに縛り付けられた経験もあると話す。「テスティーノは、目の前でオナニーを見せつけてきた。彼のセクハラ行為は日常茶飯事だった」
大物ファッション写真家のセクハラ疑惑といえば、先日ブルース・ウェーバーが告訴されていた。
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今回の一連のセクハラ事件を受け、VOGUE、GQらを擁する出版大手「コンデナスト」社は、テスティーノとウェーバーの起用をすべて取りやめると発表している。