現在絶賛放送中の「ル・ポールのドラァグレース/オールスター4」に出演している人気クイーンのヴァレンティーナが、ノンバイナリーであることをカミングアウトした。
ヴァレンティーナといえば、シーズン9に出場し、そのファッション性と圧倒的存在感から一気にスターへ。インスタグラムでは112万フォロワーを抱え、ドラァグレースの歴代クイーンでも上位の人気を誇っている。
現在「オールスター4」に出場し波乱を巻き起こしているヴァレンティーナだが、この度、米ゲイ雑誌OUTにてノンバイナリーであることをカミングアウトした。
ヴァレンティーナはこのように語った。
「私はノンバイナリーだと自認している。完全に男性でもないし、完全に女性でもない。”女神”が一番しっくりくるかな。私の性別は私自身なの」
このように、男性でも女性でもない「ノンバイナリー」と告白したヴァレンティーナ。あまりなじみのないノンバイナリーという言葉、定義はこうだ。
〈ノンバイナリー〉男性でも女性でもない状態。または部分的にそのような状態であるか、それらが混ざり合っている状態。男女二元論の枠組みではないと自分を位置付けること。
ヴァレンティーナのように、自身の性別を完全に男性/女性としない人はノンバイナリーに該当する。
一般的にドラァグクイーンとは「女装をするゲイ」を指すことが多いが、最近はさまざまなジェンダー/セクシュアリティを持つドラァグクイーンが増えている。
例えば、シーズン5の王者ジンクス・モンスーンはヴァレンティーナと同じノンバイナリーとカミングアウトしているし、シーズン6の名物クイーンのコートニー・アクトはジェンダークィア(性別がクィアな状態)と発言。
また、シーズン7の王者ヴァイオレット・チャチキはジェンダーフルイド(性別が流動的である)と公言している。
そして、トランスジェンダーのドラァグクイーンも多く登場した。
シーズン6のジア・ガン、シーズン3のカルメン・カレラだ。
元々ドラァグレースはトランスジェンダーは出場できなかったが、その規定がトランス差別にあたると非難をうけたル・ポールは、トランスの人も出場できるよう方針を変更した。
このように、今回のヴァレンティーナだけでなく、昨今は様々なジェンダー/セクシュアリティを持ったドラァグクイーンが増えているのだ。
もちろんこれらはクイーンに限った話ではなく、多くの人々にも言える。