耳が聞こえない人、聞こえる人にも
耳が聞こえない、聴覚障害をもつLGBTQのために、HIV/エイズについて学べる動画がYouTubeにて公開された。
手話と字幕がついたHIV/エイズ啓発動画としては、日本初の取り組みとなる。
なぜ、手話&字幕付きのHIV/エイズ啓発動画が必要なのだろうか?
現在、HIV/エイズのほとんどはゲイ男性だ。
ゲイはマイノリティであるが、ゲイでろう者という”ダブルマイノリティ”の人々も多く存在している。
しかし、現在ある啓発動画や学校教材には、ほとんど字幕がついていないため、耳が聞こえない人たちが正しい知識を学べる機会が少ない(手話付き動画はもっと少ない)。
そこでクラウドファンディングで資金を集めて制作され、日本初の「手話&字幕付きのHIV/エイズ啓発動画」が誕生した。
耳が聞こえない人向けではあるが、聞こえる人が見ても勉強になるように、とても分かりやすく作られている。
「HIVとエイズの違いとは?」といった基本的な知識から、最近よく耳にする言葉「検出限界以下」についても分かりやすく解説。
また後半には、ろう者でHIV陽性のゲイ男性による実体験が登場するなど、今までにない具体的な動画だ。
ちなみに、動画内で手話を担当するのは「NHK手話ニュース」の人気キャスター小野広祐さんだ。
HIV/エイズを学べる動画となっているので、14分強と少し長いがぜひ見てみてほしい。