先日、世界最大手のゲイアプリ「グラインダー(Grindr)」が、中国のゲーム会社に約111億(9300万ドル)で買収され、世界のビジネス界に衝撃を与えた。
そんなグラインダーだが、中国産ゲイアプリ「ブルード」が、中国市場におけるグラインダーの強敵となりそうだ。
現在ブルードのユーザー数は2200万人。そのうち1000万人は毎日アプリを利用するヘビーユーザーだ。
2012年に警官を辞めてブルードをローンチしたGeng Le. Zang氏によると、同アプリは中国人ゲイの二人に一人が使っており、84.57%の国内市場シェアを占めているそう。
また、2015年に海外進出も果たし、東南アジアや台湾、ヨーロッパにおよそ500万人のユーザーがいると発表している。
同アプリのユーザーは、経済的に豊かで、人口が過密で、社会的に寛容なエリアである東海岸の北京、上海、広州に集中。
半分以上のユーザーが大学の学士かそれ以上の学位を有しており、彼らの年間収入の平均は、2014年の中国の平均年間収入のほぼ二倍に匹敵する約15万円(1,244ドル)である。
また、ブルードは昨年約36億円(3600万ドル)の資金調達を成功させ「2015年、中国で将来有望なスタートアップ100社」に選出された。
「ブルードVSグラインダー」の勝敗の行方に、ゲイ業界だけでなく世界のビジネス界から大きな注目が集まりそうだ。