モノクロ作品で著名な写真家・森山大道の”カラー作品だけ”を集めた展覧会「DAIDO IN COLOR」が、東京・原宿のアートスペースAMで開催される。期間は2015年12月15日(火)~2016年1月30日(土)まで。
同氏の60年代後半から80年代前半のカラー作品150点を一挙展示する。
森山はカラー作品に対して次のように語る。「モノクロームは、プリントで操作をしたり粒子を荒らしたりできるが、カラーではできないし、考えていないんです。カラーでは、ニッポンの東京の俗っぽい場所や生々しい色を撮っている。単純にいうと、モノクロームには、印象性、象徴性、抽象性があるけれど、カラーには、ポップでクリアーでジャンク、いい意味でペラペラな感じがあるね」「より心情的なモノクローム、より通俗的なカラー。自分の中にも両方があるわけだから、どちらも自分。分けることはできないんだよ。」
森山の当時のカラー作品がこのボリュームで一堂に揃うのは初めて。
当時のカラー写真には、40年以上の経年変化をものともせず、鮮度高くヴィヴィッドなイメージが封じ込められている。作品の前に立てばおのずと、当時の世界がリアルに迫ってくる感覚に陥るはずだ。
稀代の写真展・森山大道が捉えるカラーの世界を是非覗いてみて欲しい。
森山大道写真展『DAIDO IN COLOR』
会期:2015年12月15日(火)~2016年1月30日(土) 13:00~19:00 (月曜・火曜休み)
会場:アートスペースAM
住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ301
TEL:03-5778-3913