米国食品医薬局(FDA)が、世界初となるアンチエイジング薬の臨床試験を許可した。
臨床試験に用いられる薬「メトホルミン」は、マウスの実験によると最大で40%もの寿命延長の効果が確認されており、アンチエイジング薬として効果が期待されている。
2016年から始まる臨床試験では、70~80代のがん患者らを中心に合計3000人を対象に実施する予定。
老化についてを研究を行うゴードン・リスゴー教授は「私は25年もの間、老化について研究してきたが、まさかアンチエイジング薬の臨床試験ができる日が来るとは思わなかった。」と驚きを語っている。
今回認可されたメトホルミンには、糖尿病の予防薬として1959年より使用されている。
ところが、同薬を処方した患者が長生きしている事実が判明し、突如アンチエイジング効果が注目されたのだ。また、老化防止以外にも、がん予防やアルツハイマー予防への有効性も期待できるとのこと。
研究者によると、メトホルミンを使用した場合、寿命が100歳の人ならば120歳まで生きることができるようになるという。また、高齢者であれば実年齢より20歳若い健康体になれるそうだ。