「同性愛者宣伝禁止法」の制定されているロシアにて、またもやゲイ絡みのおかしな事件が話題になっている。
これは、ロシアの都市アルハンゲリスクにて、1月25日に予定されていたワカサギの一種「Gay Smelt」の収穫を祝うお祭りが、『ゲイをイメージさせる』として、ロシア当局が禁止したのだ。
ややジョークのようだが、実はこの祭りを企画したのはロシアのLGBT活動家たちだ。
彼らは、お祭りで「ゲイの魚」という横断幕やプラカードを掲げ(ゲイ権利をアピール)、ロシアの食生活に欠かせない「Gay Smelt」の乱獲禁止を呼びかける予定だった。
また、祭りと共に、イラクとシリアのイスラム国によるLGBTIの犠牲者を悼むマーチと、2度の冬のLGBTプライドの開催、計4つのイベントを同時に求めていたのだ。
ロシア各地で開催されている「Gay Smelt祭り」と、LGBT権利イベントを同時に申請することにより、迫害が厳しいLGBT関連イベントを、政府に通りやすくする狙いがあった。
それに対しロシア当局は「同性愛宣伝禁止法」をもとに却下。
モスクワプライドの創設者ニコライ・アルクセーエフ氏は、「我々はロシア当局を訴える。そして、欧州司法裁判所に掛け合うつもりだ」と語っている。
ロシアでは、「ゲイ」関連のイベント・物・サービスら全般を排除する動きがある。
つい先日、カミングアウトするだけで収監や罰金に課す法律(最終的に否決となった)が話題になったばかりだ。