言わずと知れた世界有数のゲイタウン・新宿二丁目。
週末には数万人が訪れる繁華街だが、いま深刻なゴミ問題に陥っていることを知っているだろうか?
空き缶やお酒の瓶、ポイ捨てされた吸殻などなど、二丁目のメインである仲通りをはじめ街中にゴミが散乱している。
そんな荒れた二丁目の街をキレイにしようと立ち上がったのが、二丁目清掃プロジェクト「二丁目海さくら」なのだ。
7月17日、海の日、深夜0時。
二丁目内の新宿公園には青いサンタの格好をした人々が、一斉に街に散らばり清掃活動を始めたのだ。
3連休の中日ということもあり、多くの人で賑わう二丁目。
そんな中ブルーサンタたちは、仲通りから、路地裏、クラブ前などの横道に落ちているゴミを熱心に拾い集めていた。
今回一般参加者のほか、二丁目でバーを営むママたちやGOGOボーイ、二丁目町内会のメンバーといった、二丁目に携わる人々の参加が多いのが印象的だった。
17日(海の日)の0時ちょうどから、新宿二丁目でゴミ拾いをしました!タバコの吸殻が多かった…!
#ブルーサンタ #海さくら pic.twitter.com/xPEWQGUVap— ナヲト (@nwt_g) 2017年7月17日
元々の「海さくら」とは、神奈川の江ノ島でスタートした清掃プロジェクトで、今では全国各地に団体が生まれクリーン活動&各種イベントを行なっている。その二丁目版が今回の「二丁目海さくら」なのだ。
「海さくら」のコンセプトについて、理事を務める古澤氏に話を聞いた。
「元々は江ノ島が好き好きで、この大好きなビーチをゴミ汚染から守りたい思いで清掃活動をスタートしました。しかし単にゴミ拾いするだけではなく、毎回イベント性をもたせていて、参加者が楽しんでもらう清掃を心がけています。『日本一楽しいゴミ拾い』をスローガンに掲げて活動していますね」
そう話すように、過去にはTENGAをパートナーに迎えた「18禁ゴミ拾い」や、お相撲さんやプロレスラーも参加するゴミ拾いを行うなど、斬新で話題性のあるイベントを開催してきた。
二丁目海さくらを取りまとめる南里氏もこう話す。
「今回初の試みなのですが、一般参加者だけではなく、二丁目町内会の方、飲み屋のママたち、GOGOなど、多くの方に参加してもらっています。『自分たちの街は自分たちでキレイにする』をモットーに、今後も継続的に行なっていきたいですね」
夜の街・二丁目らしく、深夜0時から1時間にわたり清掃活動を行なった「二丁目海さくら」。
主催者側によると、初開催ながら100人を超える参加者が集まったそう。
総勢100人超のブルーサンタが街を清掃する様子は圧巻でもあり、和気あいあいとした雰囲気で清掃しているのが印象的だった。
「”街の汚れは人の汚れ”なんですよ。このような格好(ブルーサンタ)をしたりすることで、街の人がゴミ拾いに関心を持ち、少しでも自分たちの街をキレイにしようと心掛けてくれたら嬉しいですね」と、古澤氏は続ける。
「新宿二丁目海さくら」は、今後は月一回のペースで活動を行なうそうだ。
海さくらの清掃プロジェクトに参加したい人は公式サイトまたはツイッターで活動をチェックしてみて。
[祝! 開催御礼!]無事第一回目の活動を終えました!ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!最終的には100名にものぼる人数が集まり、少しでも二丁目に「キレイ」をプレゼントできてたらいいなと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。 pic.twitter.com/dhhCB6Io0H
— 二丁目海さくら (@2chomeumisakura) 2017年7月17日