昨年(2023年)に、新たに報告された国内のHIV/エイズの報告数は計960人となり、7年ぶりに増加したことがわかった。
厚生労働省のエイズ動向委員会が発表している。
厚労省によると、23年のHIV新規感染者は669人(前年比37人増)、エイズの新規患者は291人(前年比39人増)の計960人で、7年ぶりに増加傾向にあると発表した。
ここ数年HIV/エイズは減少傾向だったが、ここにきて増加に転じている。なぜだろうか?
理由の一つとしては、新型コロナ流行による保健所の停止で下がっていた検査数が、回復したためと見られている。
23年度の検査数を見てみると、コロナ流行中の20~22年と比較すると約1.5倍に増加。相談数も約1.3倍に増えている。
つまり、単純に検査をしていない人が多かったので、ここ最近は新規数が減ったように見えていたというわけだ。
同委員会は「HIV感染リスクのある人は、早期発見のために保健所などでの無料・匿名検査や医療機関での検査を積極的に受けてほしい」と呼びかけている。
HIV検査の頻度は年1回が理想とされている。
✔︎ セックスアクティブな人は半年に1回
✔︎ PrEPしている人は3ヶ月に1回
「久しく検査行ってないな〜」という人は、ぜひこの機会に近くの保健所を探してみて。