ノンケ男性の中には「男性とセックス人」が一定数いる。
日本でも、もちろん世界中のゲイコミュニティで昔から見られる現象だ。
本人たちはゲイでもない、バイでもない「じゃあなぜ??」という長年の疑問を、米・社会学者が調査した。
調査を行ったのは、UBCのトニー・シルヴァ教授。
シルヴァ教授は、アメリカ全土から、60件のインタビューを集めて、「なぜノンケなのに、男とセックスするのか?」を深く調査。
興味深い回答が出てきたので、それを紹介したい。
ある人は、男とのセックスを浮気とは思っておらず「結婚生活の抜け道」として行なっていると話す。(より妻とのセックスライフを健全に保つためとも)
男とのセックスは、「純粋に快楽を味わうことができる」と答えた人もいたそう。
男女間であれば、相手に緊張したり、自分の性欲をコントロールしなきゃ…といったプレッシャーを感じるそうだが、男同士であれば、お互い気にせず快楽を求め合うことができるというわけだ。
そしてある人は、単純に孤独だから男とセックスをしている、という人も。
これら回答した人は、すべて本人の自認は「ストレート」。
なぜ男とセックスをするのに、自分をストレートだと主張しているのだろう?
ほとんどの男性が、ストレートであることが「女性の恋愛関係や、ストレートで構成されたコミュニティへ溶け込みやすい」と回答している。
つまり、ストレートであることは、社会のメインのグループに属することができる。
そのためにストレートでいる方が都合が良いということだ。
それを踏まえて、シルヴァ教授はこう結論づけた。
「男性とセックスすることは、自分がストレートであることとは無関係だと感じています。彼らは、異性愛と男らしさが『普通』であると感じています」
「特に、ジェンダーに関する保守的な考えが『男性とのセックスを促す』というのは、興味深く、皮肉なことだと思います」
「ゲイとセックスするノンケ男性」と聞くと、快楽主義的な人か、どこか先進的な考えを持っている人というイメージ。
しかしながら本調査でわかったことは、「保守的なノンケ男性ほど、男とのセックスを好む(かもしれない)」という興味深い結果だった。
あなたの周りで、当てはまる人はいるだろうか?
こちらもオススメ
コロナ禍でどう変わった?ゲイたちの「セックスライフ」調査 >>