3月18日に発表された米疾患対策センター(CDC)の報告書によると、アメリカでHIV予防薬のPrEP(プレップ)を使っているゲイ・バイ男性は35%と、約3人に1人が使用していることが分かった。
PrEPは、毎日服用することでHIVを事前に防ぐ予防薬。
その予防効果は、毎日服用で約99%、行為の前後に飲むオンデマンドPrEPで86%の予防効果があるとされている。詳しくは以下の記事にて。
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同調査はアメリカの20の都市、8000件のインタビューを調べたもの。
2014年の調査開始以来、PrEPの使用率はなんと500%もアップしていたそうだ。
全体の35%がPrEPを使用しているにも関わらず、CDCはまだまだ使用率が低いと話す。
特に、有色人種(黒人、アジア人、ラテン系)のゲイ・バイ男性間では使用率がやや低い傾向にあるそうだ。
欧州のゲイアプリ「Romeo」の調査では、PrEP使用率は全体で16%だったが、アメリカでは35%と、ゲイたちの間でPrEPが浸透していることがわかる。そして今後も使用率は増加する一方だろう。
アメリカやオーストラリア、カナダ等では認可されているPrEPだが、日本では認可されていない。
しかし、認可されていないからといって、使用が禁止されているわけではない。
海外からジェネリック品を個人輸入して服用することは、自己責任でOKなのだ。
ちなみに、英ロンドンのPrEPオンラインサイト「PrEP Online」では、日本語対応で、日本への発送可能だ。
現在日本でほとんど認知のないPrEPだが、おそらくこれから数年で使用率は増えていくだろう。