今や医療が進み、エイズウイルス(HIV)に感染してもきちんとした治療を受けていれば、健康な人とほぼ同じ寿命だ。
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しかし、その認識は世間一般に知られていないことが、5月2日に内閣府が発表した世論調査で明らかになった。
調査は1月に全国の18歳以上の男女3000人を対象に実施され、1671人が回答した。
結果は、エイズを「死に至る病」と回答したのが52%と、過半数以上が誤った認識を持っていることがわかった。
そのほかにも、「原因不明で治療法がない」(34%)、「特定の人だけ関係のある病気」(20%)と誤った回答が続き、感染経路の質問では、「蚊を媒体に感染する」(25%)、「軽いキスで感染する」(17%)といった驚くべき誤回答も目立った。
この結果は、HIVの知識が一般に浸透していないことがわかる。
また今回は全国の男女のアンケート調査だが、ゲイの間でも間違った認識を持つ人も少なくない。
ぜひ、正しい知識をもって、HIVの予防(セーファーセックス)と、HIV陽性者への偏見がなくなることを願いたい。
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