インドネシアのゲイサウナにて、ゲイ男性141人が警察に拘束される事件が発生した。
5月21日、インドネシア・ジャカルタの有名なゲイサウナ「アトランティス・ジム」で行われたゲイイベントに、警察が強制捜査を行いイベントを中断。
現場にいたゲイ男性141人を拘束した。
ネット上に公開された画像によると、多くのゲイ男性が上半身裸で拘束されている様子がわかる。
AFP通信によると、141人の逮捕者のうち10人前後は、わいせつの容疑で禁錮10年以内の刑に科せられる可能性もあるという。
ちなみにわいせつ行為とは、サウナでの売春やストリップショーなどを行なったことが挙げられている。
国民の大多数をイスラム教徒が占めるインドネシアでは、同性愛は合法なものの、風当たりは非常に厳しい。インドネシアのアチェ州では、同国唯一のイスラム法(シャリア)が適用されるため、同性愛行為は犯罪にあたる。
今年5月には、ゲイカップルが”セックスをしただけ”で、ムチ打ち85回の刑に処されており、全世界から非難を浴びていた。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチや国連では、インドネシア政府に対して、LGBTへの人権侵害や虐待行為改善への対応を求めている。