毎年6月は、HIV検査普及週間だ。
そこで、「中村キース・ヘリング美術館」にて、HIV/エイズをテーマにしたイベントが開催される。
世界的アーティストのキース・ヘリングは、1990年にエイズでこの世を去った。
彼は生前から「セーフ・セックス」などのメッセージを発信し、アートを通してエイズ・アクティビズムを展開してきた。
その活動の裏にあった個人的な葛藤や死への恐怖は計り知れないが、その活動は多くの人々を勇気づけ、今なお世界各国のエイズ予防啓発運動に影響を与えている。
「中村キース・ヘリング美術館」では、毎年、HIV検査普及週間のある6月にイベントを開催し、キースの生前の意志を普及する活動を行っている。
今年は、キースのエイズ・アクティビズムを知る館内ツアーや、1980年代のHIV/エイズ運動の歴史を辿る『怒りを力にACT UPの歴史』の特別上映会など2つのイベントが開催される。
是非この機会に、キース作品を堪能しながら、HIV/エイズの歴史を体感してみてはどうだろうか。
プログラム①
特別館内ツアーと朗読会キース・ヘリングのエイズに関する作品やアクティビズムを軸に、館内作品を鑑賞するツアー。期間中は、当時の心境を物語るキースの手記や、現代を生きるHIV陽性者の声を朗読しながら、参加者全員でHIV/AIDSについて考える。
特別協力:特定非営利活動法人ぷれいす東京
日程|2016年6月5日(日)・19日(日)14:00~15:00
プログラム②
上映会『怒りを力にACT UPの歴史』キース・ヘリングも活動を共にしたエイズ患者の権利拡大を求めた団体・アクトアップの記録映像を特別上映。1980年代アメリカにおけるHIV/AIDS 運動の歴史を辿る貴重なフィルムとなっている。
日程|2016年6月12日(日)・26日(日)14:00~15:33
2つのイベントともに入場鑑賞料は無料。(入館料は別途)