なぜ、謝ることが苦手な人がこんなにも多いのだろうか。「ごめんなさい」と一言いうだけなのに。
フィリピン人の世界的ボクサーであるマニー・パッキャオが、数ヶ月前に「同性カップルは動物以下」と差別発言したことについてだ。
パッキャオは、同性愛者を動物と比較するだけでなく、「同性愛者は死の制裁を受けるべきだ」という考えを、聖書を引用して積極的に支持していることも明らかとなった。
数ヶ月経った今、パッキャオはようやく謝罪とは言い切れないが、謝罪に”近い”発言をしたようだ。あるレポーターがパッキャオに差別発言をしたことに「後悔しているか」と尋ねたところ「うん。でも意見を変えたわけではないよ。だって聖書に書いてあることだからね。ただ、動物と比較したのは間違っていたね。まあ僕も人間だし、完璧じゃないよ」と答えたという。
パッキャオの発言が問題なのは、同性愛者を動物と比べているからではなく、人々に平和をもたらすべき聖書を根拠に人を差別していることなのだが、それを本人が気付いているかは定かではない。
そんなフィリピンの上院議員でもあるパッキャオは、同国の大統領選への出馬も検討しているという。