インドの最高裁にて、同性愛を合法とする判決が下った。
インドでは刑法第377条により、同性愛行為、同性間のセックスは「犯罪」とされていた。
刑法第377条は157年前の植民地時代からつづくもので、同性間、動物とは自然に反する性行為だと定義。それらのアナルセックス、オーラルセックスを犯罪とし、罰則として10年間の禁錮刑がかせられていた。
同法律はインド国内のLGBTからはもちろんのこと、世界中のLGBTコミュニティから批難をうけていた。
長年の活動家たちの抗議の結果、9月に行われた最高裁の判決で晴れて「同性愛が合法」となった。
最高裁長官のディパク・ミスラ氏は判決文で、「性交渉を犯罪化することは不条理で、横暴で、明らかに違憲だ」と述べており、またインドゥ・マルホトラ判事も、インドが性的少数者を排除してきたことについて謝罪する必要があると話している。
晴れて同性愛が合法となったインドだが、今回は同性愛、同性間のセックスが合法となったのみで、同性婚などが認められたわけではない。
昨今、世界的にLGBTの権利が向上しているように感じるが、インドのように世界80ヶ国以上で同性愛はいまだ”犯罪”である。